4-1:葉巻のパーツ

2015-06-03

 
葉巻はおもに三つのパーツから出来ています。
 
・ラッパー(カパ)
葉巻の一番外側のごく薄い葉の部分を指します。
薄くしなやかで葉脈が少なく、美しいものが選ばれ、葉巻の装飾に使われます。
味には影響せず、色が薄かったり濃かったりしても喫味には関係ありません。(しかし経年変化で色が濃く変色する場合もあるので、葉巻の状態を見るバロメーターになります)
 
・バインダー(カポーテ)
ラッパーのすぐ下にある部分で、葉巻のシェイプを形成するのに使われます。
「ボラド」と呼ばれるタバコの木の下の部分に生える葉で作られます。
 
・フィラー(トリパ)
葉巻の味わいを決定する部分で、葉巻の本体にあたります。葉巻の芯になる部分で、これをバインダーで固めてラッパーで装飾したものが葉巻になります。
数種類の葉をブレンドして作られ、これにより葉巻の味わいが決定されます。
これらを使って作られる葉巻はプレミアムシガーと呼ばれます。そして、キューバ産シガーはハバノスとも呼ばれます。

葉巻は通常手作りですが、機械を使うもの(マシンメイド)もあります。
ハバノスは箱の底面に「Totalmente a mano(トタルメンテ・ア・マノ)」と表記がありますが、マシンメイドはそこに「TC」というの追加の表記があります。

また、通常フィラーは一枚葉を形を整えたものを使います(ロングフィラー)が、刻んだフィラーを利用するものもあります。これはショートフィラーと呼ばれ、マシンメイドに多く見られます。

ヘッドをよく見ると小さなラッパーが貼り付けてあるのがわかります。これがキャップです。ラッパーがほどけないように留める役目を果たしています。
キャップの線(キャップライン)よりフット寄りをカットしてしまうとラッパーがほどけ、喫煙しづらくなります。ヘッドのアールを残す(=キャップラインを残してカットする)のはこのような意味があります。