4-3:葉巻の色について

2015-06-03

葉巻のラッパーにはさまざまな色があります。その色や肌触り、表面に走る稲妻のような葉脈を愛でるのも葉巻の楽しみのひとつです。葉巻は味覚・嗅覚・視覚・触覚を愉しませてくれます。

ラッパーはタバコ葉の中でも特別に手を加えられて作られます。
タパドと呼ばれる薄い綿製の覆いの下で日陰栽培され、傷のある葉は除かれます。収穫後、およそ30日ずつの乾燥・発酵の後、半年以上の熟成を経て葉巻のラッパーとなります。

 


ラッパーの色はおよそこのように分類されます。

黒に近い褐色(オスクーロ)から明るくなる順にマデューロ→コロラド・マデューロ→コロラド→コロラド・クラロ→クラロ→カンデラ(ダブル・クラロ)となります。

ラッパーの色に良し悪しはありません。以前触れましたが、ラッパーは喫味に影響しません。
経年変化で徐々に濃い色に変わっていきますが、極端に変化する例はまれでクラロが古くなってもマデューロになるわけではありません。

黒ずんだ葉巻が珍重される風潮がありますが、視覚的な好みの問題です。クラロはその色合いから軽い葉巻だと思われるようですが、ごく古い葉巻にはクラロやカンデラなど明るいラッパーがよく使われていました。

ラッパーは葉巻のバロメーターです。
熟成され古くなるとラッパーにさまざまな変化が現れます。これは熟成された環境によるので一概に言えませんが、表面の油分がなくなっていき、目の細かい紙やすりのようになったり、葉巻の成分が表面に結晶化(ブルーム)したりしていきます。
このような変化を愉しむのも葉巻の楽しみのひとつです。
どういうラッパーの状態が自分の好みに合うのか、いろいろと試してみましょう。

喫煙中にラッパーが割れたり、持ち運びのときにラッパーに傷が付いてしまうことがあります。
表面だけなら問題ありませんが、そこから空気が抜けるようなら喫煙に支障があります。火口からだけでなく、そこから空気が吸い込まれて煙がなかなか吸えません。
そういうときに、この葉巻補修液は便利です。

Credo El Torcedor Cigar Repair Glue

吸いさしの葉巻のラッパーなどを利用して張り合わせるために使います。
シバンムシに穴をあけられた葉巻も、これを使って塞げば喫煙は可能になります。