6-2:葉巻の箱

2015-06-03

葉巻は箱に詰められてキューバから出荷され、保管され、熟成され、店頭に並びます。
しかし、この箱にもいろいろなものがあります。

【ボックス】(B)
化粧箱、ドレスボックスとも呼ばれます。木製の平箱に紙が貼られており、通常は下12本、上13本の2段に葉巻が詰められています。蓋は釘で打ち付けられて閉じられています。
葉巻は基本的に10本・25本・50本いずれかで一箱となっていますが、それ以外の本数の箱も存在します。
葉巻を詰めるためにプレスされているので、納められた葉巻のフットを見ると四角くなっている場合があります。

ドレスボックス以外の箱は詰める際にプレスしないので、フットが四角くなる事はありません。

【スライド・リッド・ボックス】(Slide Lid Box、SLB)
キャビネット(CAB)とも呼ばれます。スライド蓋の木製の箱です。
25本または50本の葉巻がリボンで束ねて詰められています。10本を横一列に収めたタイプもあります。ニスで仕上げてあるものとニスなしのものがあります。


【セミ・ボワト・ナチュール】(Semi Boite Nature、SBN)
形はボックスと同じですが、紙が貼られておらず蓋も釘どめではなく金具がつけられています。
10本または25本の葉巻が下12本、上13本の2段に詰められています。ニスで仕上げてあるものとニスなしのものがあります。

蓋が箱形のものはボワト・ナチュールと呼びます。


【8-9-8】
3列に葉巻が収められている木箱で、上から8本・9本・8本または3本・4本・3本と収められています。箱を横から見ると両サイドが弧を描いているのが特徴です。ニスで仕上げてあるものとニスなしのものがあります。


これらが代表的ですが、箱のサイズや納められる葉巻の本数は様々です。

その他にもヒュミドールや紙パック、金属缶や陶器壷などいろいろな入れ物があります。
さらに葉巻が個別にパッケージされているものもあり、セロハンで包装されたものやアルミ製のチューブ(チュボス)に収められたもの、紙やセドロ(円筒形にしたシダー片)もあります。
葉巻の箱にはシールが貼ってありますが、これはキューバのHabanos.S.A.(日本のJTにあたるキューバ産葉巻を販売する企業)のギャランティー・シールやワーニングなどです。


箱は葉巻を長期熟成する際に重要になります。ボックスの場合、経年変化により紙の匂いが葉巻に移る場合があります。
SLBなどの裸の木箱が熟成するには最も適しているといわれます。これには理由があります。

キューバでは葉巻を巻き上げた後、箱詰めする前に数週間保存する工程があります。
Escaparate(エスカパラテ)と呼ばれる貯蔵庫に入れ、スペイン杉の棚に寝かされます。庫内は温度16~18℃、湿度65~70%に設定されており、これにより出来上がった葉巻の湿度が調整され、ふくよかなウッドの香りも染み込みます。ようはヒュミドールと同じ働きがあるのです。
つまり、SLBごと熟成させればこれと同じ働きが見込めるのです。

また経験上、木が露出している箱は木の芳香の防虫作用でシバンムシが発生しづらく、キャビネットは葉巻同士が密着しているので香りも薄れにくいと思われます。
葉巻をジップロックに入れてイグルードールで保管する場合、葉巻の箱に入っているシダー(薄い木板)を一緒に入れるのがおすすめです。