XX Habanos Festival - Cohiba Reserva Welcome Night

2018-03-09

2018年2月26日から3月2日まで、キューバ・ハバナにてフェスティバル・ハバノが開催された。
期間中は葉巻工場やたばこ農場見学やパーティ、シガーセミナー、シガーや関連商品の見本市も開催されるが、今回は記念すべき第20回目の節目の開催であるということからか、これらを通していつにも増して熱気が感じられた。


期間中は3回のパーティが開催され、その合間に参加者が見学やシガーセミナー、見本市を回る。パーティは回を重ねるほど豪勢になっていく。初回はウェルカムナイト、今回はコイーバ・ロブスト レゼルバと銘が打ってあった。
 


場所はサロン・ド・プロトコル・エル・ラギート。
会場には世界中から2000人を超えるディストリビューター、有名ショップ、著名なシガーラバーなどの参加者が詰めかけ、世界的なシガー熱の高まりを物理的に実感できる。

 


第一回から参加者は増え続け、ハバナで参加者を収容できる建物のキャパシティがあやぶまれるほどだ。
すでにずいぶん前から、フェスティバルのインビテーションは関係者でないと入手できない。

 


例年通り、会場は五つのエリアに分けられ、そこで数々のショーが繰り広げられる。国をあげての巨大イベント、ラテン世界では名の通ったアーティストばかりが登場する。日本でいうと紅白歌合戦なみのメンバーだ。インビテーションによると、今日のショーのトリはLos Van Vanだ。
 


Habanos S.A.社長のスピーチでパーティが開始される。
会場中でシャンパングラスを打ち合わせる音が鳴り響き、シガーの煙が立ち昇る。
入場時に配られた紙袋には、木箱に入ったコイーバ・ロブスト レゼルバが納まっていた。



参加者はめいめい火をつけ、最高の舞台で最高のシガーを存分に楽しむ。
今回のウェルカムナイトで一番驚いたのが、フリーWi-Fiが会場で提供され、インビテーションの裏にもHabanosオフィシャルのツイッター、インスタグラム、ユーチューブのアカウントが記載されていたことだ。参加者がリアルタイムにフェスについて発信できるような仕組みを積極的に取っている。いままでのHabanos S.A.にない姿勢だ。会場の天井を見上げると、シスコのルーターが並んでいる。

 


会場では軽い食事に、スポンサーからシャンパン、ハバナクラブ、キューバのビールであるクリスタルなどが提供される。
ひときわ大きなバナーが会場にかかっていたのは有名腕時計メーカー、ゼニスだ。
なんと技師を会場へ派遣して、腕時計組み立てのパフォーマンスを行っていた。新たなコラボレーション・ウォッチを発表したこともあり、強固なパートナーシップを打ち立てたようだ。

 


フェスティバルの規模は回を重ねるごとに大きくなり、いまでは巨大な一大イベント、キューバで最も大きなお祭りとなっている。
キューバの威信をかけた舞台に、その粋を集めたシガー。参加者には大変好評だったと思う。
20回目のフェスティバル・ハバノ、開幕である。

 

Text by Tatsuya IgarashiTwitter FaceBook