XXI Habanos Festival - Welcome evening San Cristobal de la Habana

2019-02-27

2月18日から2月22日まで、キューバ・ハバナにて第21回フェスティバル・ハバノが開催された。

フェスティバル期間中はタバコ農場や工場見学、インターナショナルセミナーと呼ばれるワールドミーティングを挟み、パーティが3回開催される。
それぞれのパーティで今年の新作シガーが公開され、参加者へ振る舞われる。展示会も同時に開催されるこのフェスティバルはキューバで一番大きな催し物であり、空港やホテルなど、そこかしこに案内板が掲げられる。世界中のディストリビューター、直営店たるLCDH(ラ・カーサ・デル・ハバノ)などのシガー関係者、マスコミ、ディープなスモーカーなど1500人以上がハバナに集まる一週間だ。

2019年はSan Cristobal de la Habanaの20周年にあたるアニバーサリーイヤーだ。
さらに、ハバナ市政500周年記念の大きな節目の年でもある。ブランド名にハバナをいだくサン・クリストバルはまさにうってつけのテーマだ。

初日はウェルカム・イブニングである。「Noche de Bienvenida San Cristobal de la Habana」は2月18日に、おなじみの会場であるハバナ湾に面したAlmacén del Tabaco y la Madera(アルマセン・デル・タバコ・イ・ラ・マデラ)で開催された。

会場はそこかしこにサン・クリストバルのバナーがはためき、石造りの古い建物が幻想的にライトアップされている。会場の喧騒をハバナ湾を吹く海風が揺らす。

4箇所に分けられた会場では、それぞれ素晴らしいパフォーマンスが披露され、来訪者はおおいに湧いた。

ウェルカムシガーとしてサン・クリストバルのラ・フェルサとラ・プンタが配られ、みな思い思いに火をつける。

そしてギフトとして配られたボックスにはブランド20周年の特別なシガーとしてLCDH専用シガーとして作られた20 Aniversario、そしてハバナ市政500周年記念のシガーとしてリリースされたSan Cristobal de la Habana1519 が収められていた。

どちらも展示会会場では販売用ボックスに収められた姿を披露していたが、20 Aniversarioも1519も特別なヒュミドールに収められており、非常に喫煙欲をそそられるものだった。

20 AniversarioとSan Cristobal de la Habana1519。1519は特別なリングが与えられている。 

スタイルは立食パーティなので、参加者は片手にグラス、片手にシガーを持ち思い思いに楽しんでいる。パフォーマンスブースではOrquesta Aragon、Toques del Ri、Buena Feなど有名なミュージシャンが熱唱している。

1519ヒュミドール。木製のシガーレストにシガーを乗せると、ハバナ湾を見渡すモロ、カバーニャ、フェルサ、プンタの要塞郡に設置されている砲台になる。

あくまで初日の軽いイブニング・パーティだが、フェスティバルの熱気と期待、そして主催者たるHabanos S.A.の熱意で、これだけでもメインのパーティかと見紛うのがこのお祭りの凄いところだ。

記念すべき周年のパーティは日付が変わる前に幕を下ろし、参加者は翌日以降も忙しい日程に備えてホテルへ向かう。サン・クリストバルといえばあまり馴染みのないブランドかもしれないが、そんなイメージを吹き飛ばす鮮烈なイベントとなった。