5月4日から6日まで開催されたオンライン・バーチャルイベント、ハバノス・ワールドデイズが幕を閉じた。
コロナ禍により例年のハバノス・フェスティバルは開催されず、今回はオンラインでのイベントとなったが、内容は非常に実りあるものとなった。
今年はコイーバ生誕55周年を祝し「コイーバ・イヤー」と銘打たれ、イベントのメインはコイーバに据えられ進行した。
3日間の日程で以下のようなプログラムが行われた。

ハバノス・プレミア：Habanos S.A. CEOによるオープニングセレモニー。
そしてHabanos S.A. 幹部による2021年の主な製品の発売とプレゼンテーション。
新作のエディシオン・リミターダ、パルタガス・グランレゼルバ、そしてモンテクリスト・ワイドエドムンドが紹介された。

ハバノスワールドチャレンジ：恒例となった、ハバノスに関する知識を競い合う公式大会。
今回はオンラインで、誰でも挑戦できる活気あふれるものになった。

 

バーチャルトレードショー：イベントのスポンサーや世界中からの出展者とHabanos S.A.から、喫煙具や酒類等のバーチャルトレードショー。商談会も兼ねていて、オンラインで商品をチェックしてチャットで質疑応答も可能。

記者会見：認定されたメディアの記者のみが参加可能で、新商品についての質問が相次いだ。
また、2020年に中国がスペインを抜いてハバノスの売上市場として一位になったことを明らかにした。
世界での売上は前年比4％ダウンの5億700万ドルだったが、中国の売上が5％上昇したことによりコロナ禍でのダメージを抑えられたという。
全体では依然、市場の6割をヨーロッパが占めている。

ハバノス・コラボレーション：コイーバ55周年記念の豪華なコラボレーションアイテムをS.T.デュポンとゼニスが発表。
限定生産されるラグジュアリーなライターと腕時計のプレゼンテーションが行われた。

ペアリング：3日間を通し、ハバノスと酒類のペアリングについての解説をエキスパートの5名が披露。

360ºビデオ：たばこ農園や工場、La Casa del Habanoへの仮想訪問。動画は360度全方位カメラで撮影されたものが利用され、視聴者はキーの操作で自由な視点で閲覧できる。

カンファレンス：「コイーバ、サクセスストーリー」という題での公演。
コイーバのブランド誕生に関わった人々が、ブランド創立を推し進めたフィデル・カストロ、トレードマークに込められたメッセージやその秘密、今後のコイーバの展望などについて語った。

各プログラムは事前に配布されたスケジュールの時間通りに特設サイト上で公開され、参加者は期限内であればアーカイブをチェックできるので時間に左右されることもなく、じっくりと何度も視聴できる。バーチャルショーの新たな可能性を見せてくれた。
今後、実際にリアルとしてのフェスティバルが開催されるに越したことはないが、それと並行してこのようなオンラインで視聴可能なコンテンツもぜひ公開してもらいたい。
双方向でのハバノス・フェスティバルはきっと過去最大の盛り上がりを見せてくれることだろう。