Partagas Maduro No.1 Habanos Specialist Exclusive 2015 '15
2015-10-19
パルタガス マデューロNo.1はHabanos Specialist Exclusiveのひとつだ。
25本入りSBNはサイドにダブルリングと同じデザインのシールが貼られている。箱を開けると、最近のパルタガスではおなじみになってきた半面がファブリカ・デ・パルタガスのイラストが描かれたシートに覆われている。
サイズは52×130、マデューロNo.1(ロブスト)。
ねっとりとした感触のラッパーはまごうことなきマデューロ。黒糖かりんとうの趣がある。大きめのパルタガスのリングとともに巻かれている「Maduro」のダブルリングが豪勢だ。
香りをかぐと、どっしりとした黒土とレザーの香り。丸いフットを吸ってみると、ドローが通る。
ヘッドを切り落とし、断面をさらにかぐ。密度高くぎっしりと詰まったフィラーが、今にもはち切れそうなほど豊潤なタバコ葉の香りを放っている。
フットを焦がす。乾いた水苔を燃やしたような香りとともに、レザーが立ち昇る。
喫煙すると、ビターを軸にした鞣し革が炸裂した。
黒土、杉の大木、キャラメルクリーム。豊潤な湿地。
喫味はミディアムフル。奥行きのある深いコク。
灰を落として強喫煙してみる。ほのかな白粉と、薄荷の塊が爆発する。その味わいの色彩の位相に横っ面を張られたような衝撃を受けた。
煙は非常にクリーミーで、それを楽しめるゲージの太さも快い。
豊かな煙量を重厚な味わいとともに楽しんでいると、どんどん葉巻が短くなっていく。
気のせいか、非常に燃焼が早い。
うまみの強さに前のめりに喫煙してしまっただろうか。
だが中盤のふくよかなタバコ葉の旨みと、絶妙なバランスのアーシー、ウッドが喫煙者を離してくれない。
終盤、スパイシーなニュアンスが現れる。
アロマも変化を遂げ、吹き戻すと目も覚めるような濃厚なパルタガスの味を送り込んでくる。
60分で喫了。
黒いラッパーをただ使用しただけではない、他のパルタガスとは少し違うブレンドに特徴的な深みを感じる。
意欲的に高い品質の新製品を発表するハバノスから、目が離せない。