Bolivar Soberanos Edicion Limitada 2018

2019-09-13

2018年のリミターダのうちひとつ、ボリバーからはソベラノスだ。
SLBに10本が収められた姿で販売されている。ボリバーからのELは2014年のSuper Coronas以来になる。

サイズはRG54x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:デューク(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。2009年のEL、Romeo y Julieta Dukeと同じビトラである。無論よく知られたポピュラーなシガー、Partagas セリーE No.2とも同じだ。

さて、葉巻を観察してみよう。
マデューロラッパーに黒金のELダブルリングが映える。表面はオイリー。若干厚めでやや荒い。
香りは濃厚なレザー。重量感もあり、大きなインパクトを秘めていそうなシガーに見える。

ヘッドをフラットカットし、フットに火を回す。白樺を燃やしたような芳香が漂う。
喫煙すると、強い甘みに思わずのけぞる。
レザーを背景に、熟れた洋梨のようなねっとりとした甘みが広がっている。
それはすぐソリッドになり甘みが落ち着くが、最初のインパクトの衝撃が大きく呆然としてしまう。アサリ汁のような旨みがきつい。フル。
太いリングゲージから送られる煙に縦横になぶられる。カカオ。魚介類の出汁。


中盤はまったりとした甘みが出てくる。黒糖。
黒糖のふ菓子のような穏やかな甘みと、押し出しの強い強烈なレザーがせめぎ合う。スモーカーはそれに翻弄されるがままだ。
このディープな甘みとヘビーなビターがボリバーの個性だ。ELはそれを余すところなく見せつけてくる。

ダブルリングにまで火が達する終盤。花が開くように白粉が現れ、レザーを包み込む。ブローすると密度の高い花の蜜のようなものがゆっくりと滴り、強烈な甘さを感じる。
喫感はドライでざらっとした感触へと変化し、クリアなブラックコーヒーが舌を洗う。

60分で喫了。
見た目通りの強いインパクトを味わえる、ボリバー渾身のビトラだ。
ELなので素材を3年熟成させて製作されているが、かなりの長い期間熟成に耐えうるシガーだと思われる。美味しいのですぐ手に取り、10本箱なのですぐに吸いきってしまいそうだが、変化した味わいともぜひ比較してみたい。

LABEL : Bolivar 【Edicion Limitada】