Romeo y Julieta Coronitas en Cedro '17
2020-07-13
マイルドな喫感を与えるセドロでシガーを巻く手法はロメオ・イ・フリエタに多い。コロニタス・エン・セドロもそのひとつだ。
このシガーは1960年代から製造され続けているが、2002年まではマシンメイドの品だった。当時はセロファンに個別包装されていた。(セロファン包装はマシンメイドに多いが、それはショートフィラーが崩れて散るのを防ぐ役割もある)
25本入りドレスボックスで販売されている。
サイズはRG40x129mm、ビトラ・デ・ガレラ:ペティ・セトロス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。クラシックなビトラで、同ビトラはほとんどが廃盤となっている。
シダーを抜いて香りを確認する。予想通り、香りはシダーに支配されている。ラッパーはコロラド。表面にはややシワが見受けられる。
フットに火を灯す。柔らかなウッドが立ち昇る。
乳化したようなまろやかなウッド。やや青い草っぽさを感じさせ、フレッシュなアフターが楽しめる。
い草、真新しいレザー、山菜の苦味。ミディアム。
若々しい喫感は往年のVeguerosを彷彿とさせる。
中盤、パウダリーなタッチが現れる。
顔をのぞかせては隠れるメタリックな質感、牧草、ウッディー。見た目からは想像できない青くキンとした喫感は居住まいを正される。
終盤はややボリュームを増し、ウッドが濃くなりペッパーが顔を出す。
ブローすると淡い甘みが現れ、スモーキングの緩急を楽しめる。
青いアフターを残し、50分で喫了。
ごく穏やかで薄い喫感を想像していたが、そこはハバノス、いい意味で予想を裏切る驚きを与えてくれた。
セドロはチュボスと並んでマイナーと思われている形態だが、その先入観を取っ払ってどんどん手にとってほしい。必ず新鮮な驚きが待っている。
LABEL : Romeo y Julieta