OH!VAL|ASHTRAY & CIGAR CUTTER
2015-11-02
”シガーは人生のスパイス”
有限会社エスピープロジェクト代表取締役、インダストリアルデザイナー井上頌夫氏。
彼の名前を聞いた事があるスモーカーは多いだろう。
「OH!VAL」の名でCigar Aficionadoにも取り上げられた南部鉄器のシガートレイの生みの親である。
「10年以上前にデザインコンセプトはあったんです」
氏がはじめて吸った葉巻はデザインクライアントでもあったダビドフだったという。その後、キューバンシガーに出逢いその深さに惹かれてシガーの世界へ没頭していく。
やがてシガーは日々の生活における一部となったが、そうなるとどうしても気になる事がでてきたという。
——シガーグッズは総じてダサイ。
シガートレイは無骨で、ブランドネームが入ったものばかり。しかも大きくて使いづらい。
ヘッドのカット面でシガーの味は大きく変わるが、カッターは使いにくいし切りづらいしよく切れない。
——デザイナーとして、クリエイティブマインドに火がついた。
シガーはライフスタイル。であれば、それを楽しむための道具達もお洒落で洗練されたものが欲しい。
ならば、創ってやろう。インダストリアルデザイナーが趣味を超えて本領発揮に走り出した。
友人である浅草の「創吉」の関場氏と、幾度となくシガーを吸いながらシガーグッズ談義を重ねる。デザインや製造方法について話し合い、いつしか灰皿は難易度の高い南部鉄器での製作となった。
南部鉄器独特の質感は砂型製法ならではであるが、上面を御法度とも言えるダイヤモンド研磨を施すことにより、削りだされたトップ面の生鉄の輝きが独特の存在感をかもしだす。研磨によりシャープだが暖かみのあるデザインのシガートレイが2012年に完成した。
最初にシガートレイが持ち込まれたのは名店バー・ユロット。オーナーバーテンダーの川瀬氏は一目で気に入り店に置いたという。
また、氏の友人のアメリカ人を通して、Cigar Aficionadoに掲載され、とても綺麗で日本的な作品であるという評価を受け、海外からも多くの注文が舞い込んだ。
「次は念願のハサミだ」
氏は、何処でもシガーカッターはペン立てのように立てて置かれることに強い違和感を覚えていたという。
繊細で大切な道具であるハサミの扱いが乱暴である、と。
そこでカッターとベース/台が一体になるようなデザインを考え、やがて灰皿と同じ楕円のプロフィールに全体を収めるデザインに行きついた。
デザインもさることながら、台はボディ全体とそして刃先を狂いから守る意味がある。
製造を行うのは、理容はさみの専業メーカー。日本の理容ハサミは世界一の定評があり、海外でも高い評価を得ている。
再び、妥協を許さない「創吉」の関場氏とのコラボで実現した、新たなシガーグッズ。
素材から吟味されて完成したステンレスシガーカッター”刀 KATANA”の誕生である。
————このように生み出されたシガーカッターが、いま手元にある。
実際にカットしてみると驚いた。
全く力を込めずとも、はさみの自重で面白いようにヘッドが切れるのである。
まさに”刀 KATANA” 日本刀だ。
試しにカラカラに乾いたシガーもカットしてみたが、葉くずが散らばる事もなく、ラッパーが押し潰れる事もなく、鮮やかにすぱりと切断した。
美しいデザインと実用性が完全に融合したOH!VALシリーズ、灰皿&シガーカッターはひとりのシガーを愛する工業デザイナーの手によって創造された。
シガーを生活の一部として楽しむスモーカーに、ぜひすすめたい。
お問い合わせ:
有限会社エスピープロジェクト
電話番号:03-6427-4033
受付時間:10時〜12時/13時〜18時(土・日・祝を除く)
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