モンテクリスト メディア・コロナはハバノスの一番新しいシガーだ。
シガー界のトレンドの最先端を切り開いたアップマン ハーフコロナのそれを思い出させる。昨今の流行に完全に一致したビトラといってもいいだろう。

サイズは44×90、ハーフコロナ（ペティコロナ）。
サイズもアップマンとまったく同じだ。

箱を開き香りをかぐと、深い木の芳香。ふくよかなレザー。モンテクリストのマークの小さな箱はNo.5が以前からあったが、ペティNo.2や今回のこれなど、最近増えてきたので違和感はない。
一本取り出し観察する。コロラドのラッパーは質が良く滑らか。若々しい弾力を持っている。
ヘッドをフラットカット。
フットを焦がし、着火する。

ひと吸いすると、いきなりモンテクリスト。
ウッドと黒土、そしてレザーの絶妙な組み合わせにほのかなペッパーのニュアンス。
ナンバーシリーズというより、エドムンド系の旨みを思わせる。喫味はミディアムフル。
強喫煙すると甘みが広がる。濃い煙と相まって、綿菓子を口にしているかのような錯覚をおぼえる。アフターは口腔に強いウッドの残像を残し、余韻が長い。

中盤にはコーヒーのニュアンスが加わる。
上顎にフレッシュなフルーツを感じ、爽快な吸い心地を感じる。
あっという間に葉巻が短くなり、すぐに終盤。俄然ウッドが強くなる。
どんどん膨らむそれは、その小さな体躯からは想像できないほどパワフルでやや圧倒される。微粉末の白胡椒も香り高く、素晴らしいアクセントとして添えられている。
30分で喫了。

アップマン ハーフコロナに目を見張ったように、このビトラも新鮮で魅力的だ。
午後のお茶のお供に、時間の融通が利かないときに、わがままなスモーカーの願いをかなえてくれる一本だ。