Cuaba Generosos '08

2016-04-18

クアバ ヘネロソスは他のビトラと同じように、1996年にリリースされた。そして、2013年にディスコンとなっている。

サイズは42×132、ヘネロソス(ペルフェクト)。25本入り化粧箱、または5本入り紙箱で提供されていた。

 

一本取り出して鼻を近づけると、豊かなウッドの風合い。なぜか田園風景のイメージが広がる。ラッパーはコロラドで、やや乾いた感じでカサカサとした感触だ。

ヘッドもフットもすぼまったペルフェクトというのはシェイプとしては一番手間がかかるもので、トルセドールの技量にかかっている。このヘネロソスもやや肩が痩せている。

そういうふうに一本ごとに表情が違うのもクアバの魅力だ。

 

フットを吸うと、なんとドローが通る。こんな細い気道なのに驚きだ。薄くヘッドをフラットカットし、フットを炙る。

葉巻本体の香りをそのままに、豊潤なウッドが立ち昇る。先端が細いのでしっかり火を回す必要はないが、着火して喫煙する。フットから細くたなびく煙からは想像もできない、がっしりとした体躯の喫味。ミディアムフル。

ウッドをベースとしたテイストはメロウで、蠱惑的なムスクのようなアロマを感じる。ダークチョコレート。ドライフラワー。アクセントにややアーシー。灰を落として強喫煙すると、ペッパーのニュアンスが爽やかに立ち現れる。

 

クアバの特徴はその径により味わいが目まぐるしく変化する点だ。

それは喫煙の強弱も合わさると、追いかけるのもまごつくほどの変わりようだ。非常に面白い。中盤にはバターのようにコクのある旨みが漏れてくる。だだ漏れである。

 

終盤はウッドが色濃くなり、静かな深い森に迷い込んだよう。コクと旨みは終局に向かい増し続け、残り数センチでもまだまだ太くなり続けている。

50分で喫了。

クラシックなシェイプのクアバを吸うと、シガーの楽しみの原点に立ち返られる。このブランドはスモーカーにとって欠かせない存在だ。

LABEL : Cuaba