Cuaba Bariay '12

2015-06-03

 

クアバ バリアイの名称は恐らく、1492年にコロンブスがキューバ上陸を果たした北岸のバリアイ湾からのネーミングと思われる。

このビトラは2012年の12回目のハバノス・コレクションで、20本入りのブックヒューミドールは1000箱生産される。
これはハバノス・フェスティバルで一本のみサーブされたものなので、同じくクアバのディアデマのように個別に1本箱に入れられていた。
サイズはディアデマとほぼ同じ長さだがゲージが細く、スリムな印象だ。この長さそして細さのペルフェクトを巻いたのは、かなりの熟練したトルセドールに違いない。ラッパーのサイズも考えるととても贅沢な葉巻だ。大迫力の47×232、ドゥルシネアス(ジャイアント・ペルフェクト)。
箱から取り出すと、馨しいタバコ葉の影に潜む獣臭。
細い葉脈が走るラッパーは美しく、難しい大型のペルフェクトなのに破綻がない。丹念に作られたのが見て取れる。色はコロラド。
 

 

フラットカットで、クアバ特有の細いフットに火をつける。ドローはスムーズで最近のクアバのようなきつさはない。
着火してまず感じたのは甘み。
続いて皮付きのナッツが立ち昇る。強く喫煙すると、柔らかい木質感が楽しめる。今年巻かれたばかりの真新しい葉巻だがすでに風格を備えている。強さはミディアム。
 
中盤まで濃いカカオ、黒土。
そしてガス香、ときたまハーブとさまざまな顔を見せる。短時間で変化が楽しめるクアバの、この長大なサイズだ。ゆっくりと往復するような表情の変化を楽しむ。
中盤以降はハーブ感が伸び、木質感を伴った爽やかな喫味が口中に広がる。
見た目で冗長さを予感させ敬遠するようなサイズだが、なかなか複雑で面白い。150分間、じっくりと楽しめた。
1年も経たずに吸ってしまったが、5年10年経つとどのように変わっていくのだろう。手に入る機会があれば、それを試してみたい。

LABEL : Cuaba 【Special】