Rafael Gonzalez Petit Piramides 2013 ER Alemania

2017-02-22

ペティ・ピラミデスはラファエル・ゴンザレス唯一のエディシオン・レヒオナルだ。
販売国はドイツ。ダブルリングの「アレマニア」はスペイン語でドイツのことだ。アルメニアではない。

2013年に10本入りドレスボックスで6000箱が販売された。
ラファゴンのリングに唯一ダブルリングがつく品なので、いやがおうにも目を引き、期待感が高まる。
サイズはRG50×127mm、ビトラ・デ・ガレラ:ペティ・ピラミデス(ビトラ・デ・サリダ:ペティ・ピラミデ)。ラファゴンのピラミデは70年代に失われて久しいので、ここもチャームポイントだ。

香りはごく薄い。明るめのコロラド・マデューロのラッパーはオイル分を帯びている。ヘッドの三角形はきっちり縛られており、形に破綻がない。フットを吸うとドローが通る。
5ミリほどでヘッドをフラットカット。フットから吹いてヘッドの粉を飛ばし、空吸いしてドローを見る。

フットに火を灯す。豊かなウッド。
喫煙すると、ビターキャラメルが抜けた。
乾いた杉の薪のストーブ、干菓子、豊かなウッド。針葉樹のウッドだ。そしてやがて開く白粉のニュアンス。
このシガーのキーは通常のラファゴンと同じ、ウッドだ。通常より鋭く磨かれたそのウッドは非常に芯が強く、舌全体をベールのように包み込む。強さはライト。当然、薄いという意味ではない。


 

3センチほどで灰を落とし強喫煙すると、白粉と白胡椒の嵐が吹き荒れた。嵐といっても、とても規律正しく爽やかな佇まいだ。
芯があるが主張が激しくないウッドと素朴な甘み、レザー、そしてわずかなペッパー感。
しっかりとRafael Gonzalezだがその一段上のクオリティが感じ取れる。

中盤、吹き戻すとはっきりと甘みを感じる。
粉っぽい素朴な甘さだ。粗糖、かじったサトウキビ、全粒粉のビスケット。
ウッドから湧き出てくる滋味深いあらゆる味覚を噛み締めているうちに、いつの間にか葉巻は短くなっている。
終盤はよりペッパーが前面に出てきて、ウッドとの対比が鮮やかに。
吹き戻して喫煙をコントロールすると、ウッドは無限のグラデーションを見せてくれる……

45分で喫了。
派手な華々しさはないが、可憐な小さな花のようにハッと引き込まれるものがある。
このブランドとビトラを選んでERとしたドイツのシガーに関する飽くなき欲求は、スモーカーにとって喝采するべきものだ。

LABEL : Rafael Gonzalez 【Edicion Regional】