Por Larranaga Montecarlos '09

2015-06-03

 

ポール・ララナーガは現在販売されているキューバブランドのなかで、設立が最も古い。
以前は多くのビトラがあったようだが、現在でのラインナップはかなり少なくなっている。エディシオン・レヒオナルでのリリースははバラエティ豊かで、個人的にはアジアエディシオンが非常に好みにあっていた。

さて、モンテカルロスである。
サイズは33×159、デリシオソス(スリム・パナテラ)。2002年まではマシンメイドでリリースされ、ゲージもやや太かった。現在流通しているものはハンドメイドだ。

箱の中でプレスされ四角くなった葉巻を一本取り出す。
作りは粗末に見える。葉脈は荒く、ラッパーはよじれ、キャップの処理も甘い。が、サイズは優雅なスリム・パナテラだ。色はコロラド・クラロ。
仄かに木質の香りを放っている。フラットカットして咥えると、思いがけずドローは良い。

 



着火してすぐ、マイルドなタバコ感と甘い木質感、粗糖が立ち昇った。喫味はミディアム。
甘みはなかなかに濃く、上顎にしばらく残る。
内部が蒸れてくると、乾いた木質感が伸び、鼻を通すとふくよかな余韻。灰の色はゼブラ。

灰を落とし強く喫煙する。甘みは失せ、ウッディな塊が直撃してくる。荒削りだが、いやではない。
中盤はこの木質感が目立ち、控えめに極小に挽いたホワイトペッパー。
終盤にかけて、喫味はライトな感じになってきた。細い枝の枯れ木を燃焼させたような味わい、そしてアーシーな背景。ドライフルーツが主張してくる。40分で喫了。
1年ほど前にひと箱吸ったが、デイリーで気軽に楽しむ葉巻という印象だ。

LABEL : Por Larranaga