Romeo y Julieta Julieta '11

2017-04-21

ロメオ・イ・フリエタ フリエタはほとんど市場に出回らなかった。発表当初キューバではふんだんに揃っていたが、その後追加で生産を行っていないと思われる。
サイズはRG33×120mm、ビトラ・デ・ガレラ:フリエタNo.6(ビトラ・デ・サリダ:スモール・パナテラ)。あまり見ないビトラだ。
このシガーのみの特別なリングだったが、2014年リリースのセドロス・デ・ルクセにサイズ違いの同じリングが使用された。5本入りのユニークなアルミニウムパッケージに入る。


ラッパーはコロラド・マデューロ。馥郁たるタバコ香を放っている。
このサイズのシガーではかなりきれいなラッパーで、ヘッドの処理も申し分なく、スモーカーを誘うなりをしている。

フットを吸うとドローが通る。フラットカットしヘッドを空吸いしてみても、ドローに問題はない。このサイズの懸念点だが、安心してスモーキングできる。


フットを炙ると、ロメオ特有のウッドの甘い芳香。
喫煙すると、ウッドの突出した旨みがぶちかまされる。濃い。
濃縮されたウッドの甘み、香木。ほのかな硫黄、レザー、ナツメグ。ミディアムフル。
コクがあり、サイズから予想し得ない旨みが溢れてくる。
灰を落として強喫煙すると、旨みの固まりが炸裂する。

中盤、ぴりっとしたスパイスも感じ、ウッドはどんどん太くなる。白檀や白粉も出始め、このサイズのどこにそんな力を隠しているのか不思議な気持ちになる。
ゆっくり吸うとウッドは細く他のテイストが顔を出すのが分かり、強く吸うとパワフルなウッドが縦横無尽に駆け巡るのが分かる。素直なシガーだ。

あっという間に終盤だ。短くなったシガーは頑としたウッドを湛え、変わらず旨みを送り込んでくる。最後までパワフルだ。30分で喫了。

ハバノスは小さくとも侮れない事は理解しているが、やはり見た目のイメージを超える「濃い」旨みには驚かされた。
こんな玉を隠し持っているなら、市場にどんどん出してもらいたいものだが、パッケージのアルミ缶生産がネックなのだろう。残念なことである。

LABEL : Romeo y Julieta