Diplomaticos No.4 '01

2015-06-03

 

ディプロマティコス No.4。
ディプロマティコス自体は1966年創設とそう古いブランドではない。No.1からNo.7まであったが、モンテクリストのように6・7は80年代にディスコンとなりまず見つからない。
サイズの展開はモンテクリストナンバーシリーズと全く同じ展開だ。

もともとリリースの意図はモンテクリストの廉価版というものだったらしいが、個人的には別のものだと思っている。しっかり熟成させれば、クラシックなキューバシガーの旨みはそれに匹敵する。

サイズは42×129、マレバス(ペティコロナ)。
やや枯れて葉脈が浮き出ているが、薄紙のようなラッパーはしっかりしており美しい。
キャップの処理もしっかりしている。(新しい葉巻はキャップの処理が甘いものが多いような気がするのだが、これくらい古くなったときにヘッドをカットしたときに割れたりしないだろうか。ちょっと心配だ)鼻を近づけると、化粧箱の薄い紙と草の香り。プレスされて葉巻自体は四角い。色はコロラド・クラロ。



フラットカットで呼吸するとドローはスムーズ。火をつけると、強いタバコ感が湧き立った。
針葉樹の枯れ葉の大きな焚き火。
強い木質形の甘み、そしてコクのある旨み。鼻を通すと古い香木のような趣を感じる。喫味はミディアムフルだろうか。
下顎に滞留する煙の風味が素晴らしい。

ダークグレーの灰を灰皿に落とし強く吸い込むと、強靭な木質感に打ちのめされる。
他の木質系シガーのテイストとちょっと違う、濃いがカラッと爽やかな味わい。あとひくうまさだ。
中盤、葉巻が蒸れてきて濃厚な煙の中に、黄粉のような素朴な甘さ。それは強くなり弱くなり、終盤まで続いた。
枯れた樹の風味は力強いが、優しさも兼ね備えている。
強いタバコ感は葉巻が短くなるほど和らぎ、風味が立ってくる。
60分の終盤、甘みがひときわ際立つ。
うまく熟成できたようだ。ボディは強いが、土っぽさや辛さがないので、かなりスムースなビトラだと思う。
No.2以外は見つけるのがかなり難しくなってきているので、ディプロマティコスは見つけたら即買いをおすすめする。

LABEL : Diplomaticos 【Aged】