Punch Punch 48 '16

2017-06-29

Punch 48はマデューロ No.1などと同じように、Habanos Specialist Exclusiveのラインのひとつとして2016年にリリースされた。
今までは呼称のみで統一されたシンボルがなかったが、この金のダブルリングが今後その役割を果たすと思われる(あくまで「思われる」だ……ハバノスのことなので次のラインでしれっと撤回する事も大いにあり得る)。
フォーティエイトでもヨンハチでもクァレンタ・イ・オチョでも読み方は何でも良いが、特徴的なのはその数字が記されたオリジナルリング。通常のパンチのリングよりも白を協調した、クラシックな感じのデザインになっている。金のダブルリングと相まって非常にゴージャスだ。

サイズはRG48×140mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヘルモソスNo.3(ビトラ・デ・サリダ:グランドコロナ)。ニス塗りボワト・ナチュール10本入り箱が、ボール箱の外箱に納められる。
一本取り出して外観を確認する。
ラッパーはマデューロだ。非常にオイリーで、ギラギラのダブルリングとマッチする。フットからは強烈なタバコ香が漂い、喫煙への期待値を上げる。

ヘッドをフラットカットし空吸いする。フットに火を灯すと、予想した通り濃いタバコ香。
喫煙する。強い甘み。強いレザー。強烈な、花粉のような味わい。アフターには小豆のようなニュアンスがある。
コクが深く、うま味が強い。ミディアムフル。
とにかくレザーが濃く、強烈な喫味。見た目通りのキャラクターの強さだ。アフターも喉奥にタバコの固まりが残り、見た目も喫感も葉巻吸ってるぞ!という充足感がある。
軽く灰を落とし強喫煙すると、南国のフルーツのような粘性の甘みが出てくる。ほんのり白粉のニュアンスもしばしば。


中盤は粉っぽさが増してくる。タバコ感もいよいよ強くなり、さらにぐんと厚みが出てくる。
若い杉の表皮、薫製アーモンド、鰹節のようなうま味。

終盤、タバコ感がいっそう濃くなる。吹き戻すと甘い雫が一滴落ち、それをさらに引き立たせる。
60分で喫了。
若々しさからダイレクトなタバコ感が楽しめる秀逸なビトラだ。これを熟成させたら、ニコチン感がどのような芳香成分になるのか今から楽しみだ。

LABEL : Punch 【LCDH】