Partagas Toppers 60s

2015-06-03

 

サイズは39×160、トッパーズ(パナテラ)。1960年代から2002年まで生産されていたという。これはその60年代のもの。

マシンメイド特有の、やや尖ったヘッドをしている。
が、まず眼に飛び込んでくるのはそこではない。ラッパーが青白いのだ。
画像では光の関係でうまく捉えられていないが鮮やかなほど青々としている。完全なるカンデラだ。Illusione 888 Candelaが近いが、それよりも白みがかっている。
手に取ると、ボックスプレスで四角くなっているが、ラッパーは薄く上質紙のようにすべすべしている。
表面に脂分はなく、鼻を近づけるとムスク系の芳香が感じ取れた。
見慣れたパルタガスからは程遠い異質なものを感じる。うーん?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヘッドを切断してみると、フィラー・バインダーは普通のコロラド。ラッパーとの色のコントラストに目を奪われる。草餅の中の餡子のようだ。
着火すると「ああ、パルタガスだ」と頷く、ミディアムのタバコ感。
しかし、ツンツンとした角がなくまったりとクリーミー。けれど軽いハーブ感もあり、矛盾しているようだがキレもある。クリーミーなキレ?ふぅん。
だがそのふたつが融合して鼻を通ると、えも言われぬ至福を感じる。
マシンメイドなので当然ドローはスムース。ショートフィラー、さらに脂も抜け切っているためか1cmで灰が落ちた。
 
 
中盤になると、若い青草の味がくっきりと前に出てきた。強く吸い込むとさらに色濃くそれが感じ取れる。
辛味やえぐみは感じられない。これ、もっと欲しいな、とまだ吸い終わってもいないのにそんな考えが頭をよぎってくる。現行でもパルタガスのマシンメイドは多く出回っている(そして外れはない)が、これは飛びぬけている。
残り4cmほどのあたりから、青草がめくれて挽いた白胡椒が立ってくる。背景にはトースト感。50分ほどかけて喫了。
スーパーパルタガスに似ている、と白本にあるがそういう印象は抱かなかった。これぐらい年を重ねればテイストは近く変化していくのかもしれないが、重厚さよりもキレが目立つ葉巻のように感じた。何にせよ、パルタガスのマシンメイド恐るべし。

LABEL : Partagas 【Aged】