Trinidad Cabildos Edicion Limitada 2024
2025-08-27
トリニダ カビリドス(財務省登録名称はカビルドスだがどちらでもよい…正しくは「Cabildos」だ。だがTrinidadは「トリニダ」であることははっきり言っておく)は2024年のEL。
2022年に発表されていた通り、ブランド55周年を記念し、シリアルナンバー入りの5本箱が限定1万箱と、通常版の12本箱が生産された。
SNSで今後は3本箱や5本箱が登場すると言っていたが、現実になってきた。
最近のハバノスの高級ラインではおなじみの紙箱→布袋を取り、内箱を出す。
SLBの12本箱だ。金の金具と金のロゴ、蓋には小さなロゴが一面に施されている。
蓋を開くと内側にはずれないように磁石が仕込まれていた。仕込まれていたといえば、蓋の内側とフットリングにNFCチップが付けられている。
こちらも最近のハバノスの高級ラインではおなじみだ。偽物対策としては、これら本物のパーツを使われれば意味がないものだが、ハバノスの偽物を絶対に許さない熱意は伝わる。
サイズはRG46x162mm、ビトラ・デ・ガレラ:イルストレス(ビトラ・デ・サリダ:グランドコロナ)。このシガーのみの特別なビトラで、過去に失われたビトラだ。
ラッパーはコロラド。ELリングも趣が変わり、Trinidad55周年の特別なフットリングが装着されている。NFCはこの内側についている。
香りは浅いウッド、わずかにレザー。
ピッグテールのヘッドをカット、フットリングを取って着火する。
写真を撮るためにフットリングを上にずりあげるのはアホっぽいのでやらないほうが良いでしょう。ラッパーにダメージを与えることがあるし、自慢したいなら車や腕時計のほうが向いている。
立ち昇る煙は上品な香木。白檀?
喫煙するとその香りがいっぱいに口腔に広がり、脳が破裂する。
何種ものナッツがゴリゴリと回っている。目まぐるしく動き、捕らえられない。
レザー、ナツメグ、青りんご。
爽快な喫感のなかにコニャックのようなこっくりとしたコク。ミディアム。
煙のタッチが繊細で、まるで霧のようだ。
中盤はまろやかな乳製品のようなタッチが顔を出し幻惑する。
かと思えば風のようにレザーが煽り、劇的に休みなく変化するタッチ、その奥行にめまいがする。
奥にナッツとコニャックがあり、無限にうま味を送り込んでくる。ミルクチョコレート。
リングを外して終盤、ブローすると澄んだ白粉が噴出する。
強烈に味蕾を刺激するうま味が溢れ、唾液も溢れる。
カシューナッツ、ココア、椎茸系の出汁、牧草。
くっきりとした立体感にまごついていると、70分で喫了。
シルキーなタッチは何の抵抗もなく、これぞ「ハバノスの高級ライン」というスモーク。
熟成も楽しみで、Trinidadがなぜコイーバの上を行くブランドとして設計されたのかその片鱗が楽しめる。
エディシオン・リミターダはスモーカーを狂わせる。
LABEL : Trinidad 【Edicion Limitada】