Quintero Nacionales '11

2015-06-03

 

キンテロ(正式名称はQuintero y Hno)は1924年に設立されたブランド。
2007年前後にはグローバル・ブランドとして広く展開されている。
何本か吸ったことがあるブランドだが、まったく味の記憶がない。ちょっと頑張って吸ってみようと思う。

ナシオナレスはサイズ41×140、ナシオナレス(コロナ)。
香りはごくごく薄い。ほぼ無臭に近く、ほんの僅かにタバコ香。
ラッパーは細い葉脈が縦横に走り、波打っている。一部が斑に染まっている。
フットを見ると四角形にプレスされている。色はコロラド・クラロ。
フラットカットにする。ショートフィラーのハンドメイドであるこのビトラのドローはカスカスだ。

着火すると、立ち昇る「乾いたタバコ香」。かさかさに乾燥させたタバコ葉を燃焼させた香りが広がる。ライトボディ。
藁灰、土、落ち葉の焚き火。なんとなくグアンタナメラを髣髴とさせる。
テイストは軽いが、芯にほのかな甘みがある。穀物のような甘みだ。



苦味、甘み、辛味、すべてソフトだがそれがほどほどにミックスされている。黒っぽい灰を落としダイレクトに喫煙すると、ビターが打ち勝ち広範囲に広がる。
余韻は浅い。煙は舌に残らず、さらりと消え失せる。

中盤からビターがさらに立ってくる。
藁灰、墨、白墨。味の変化は僅かにあるが、強さは変わらず軽いタッチ。
終盤も変わらず、最後までライトなライトな喫味を保っていた。
60分で喫了。
全体的に平坦な味わいで、キューバンシガーの持つ重厚さ、味の立体感はあまり感じられない。正直、途中で飽きてしまったが淡いテイストのキューバンシガーとしては貴重なビトラなのかもしれない。

LABEL : Quintero