Partagas Petit Coronas Especiales '11

2023-02-27

膨大な種類を誇るPartagasには、当然同じビトラが複数存在する。
2000年代初頭のHabanso S.A.の合理化で、ブランドを横断してかなりの数が姿を消してしまったが、過去に発売されたものはそのまま残る。
とくにポピュラーなビトラ、コロナなどは非常に多い。
それを区別するためにも、ビトラ・デ・ガレラという概念の理解が必須なのだろう。

ペティコロナス・エスペシアレスもパルタガスの中で複数存在する「コロナ」だが、ビトラ・デ・ガレラで見ると3種類に絞り込める。しかも他のふたつはチュボスだ。
1960年代前から販売されており、2002年を境にマシンメイドからハンドメイドへと転換された。
パッケージは数種類が展開され、セロファンあり・なしとバラエティが多かったが現在では25本入りドレスボックスのみとなっている。
サイズはRG42x132mm、ビトラ・デ・ガレラ:エミネンテス(ビトラ・デ・サリダ:コロナ)。マシンメイドの頃はRGは44だった。

ペティコロナ寄りのコロナだ。パルタガスらしいレザーの芳香を放ち、ラッパーはコロラド。フットは四角くなっている。
ヘッドをフラットカット。空吸いしてドローをチェックし、フットに火を回す。
ウッドとレザーが湧き上がる。
喫煙する。
強いキックのレザー。ハードなウッド感。アーシーでビター。これこれ、教科書に載っているようなパルタガスのお手本だ。
ドライで舌にギュッとくる、きつさとうま味。10年以上余裕で経っているが、少しも失われていない。ストロング。


中盤は序盤の強烈なタッチはやや和らぎ、ウッドとカカオが大きく立ち上がる。アフターはレザー。
レンガのような硬さ、白墨。この鉱物感のあるテクスチャがパルタガスのひとつの面であることをまざまざと見せつける。

終盤、ブローすると小麦感が爆発する。
硬い鉱物にキノコのようなうま味やほのかな酸味も重なり、進めるごとに味わいの奥行きが増していく。

40分で喫了。
コロナ以下のサイズを軽んじる輩が一部いるが、全く賛同できない意見だ。
ハバノスはサイズではない。ましてや価格や稀少性で優劣は決まらない。
自分の感覚で判断できない輩には、ハバノスは相応しくない。

LABEL : Partagas 【Aged】