Bolivar Especiales No.2 2009 ER Alemania

2025-01-14

ボリバー エスペシアルNo.2はドイツのエディシオン・レヒオナル。
2009年に25本入りのドレスボックスで2400箱が販売された。箱はRomeo y Julietaカサドレスのようなタイプで、中身もそれと同じように銀紙で包まれている。
サイズはRG38x192mm、ビトラ・デ・ガレラ:デリカドス(ビトラ・デ・サリダ:ロングパナテラ)。El Rey del Mundoグランデス・デ・エスパーニャと同じビトラだ。

葉巻を観察する。
香りはほぼ失せている。ラッパーはコロラドで、やや葉脈が多い。

ヘッドをカットして空吸いし、フットに着火する。
焦がしキャラメルの芳香。
喫煙する。甘さとビターにカラメルを連想する。
青インク。硬い桃。香木、コニャック。
枯れたうまみとコクがあり、味わいの変化が鮮明で容赦ない。ストロング。 

クォーツ時計の秒針のようにカチッカチッと味わいの変化が刻まれていく。
だんだん変わっていくのではなく、ガラリと変わるのだ。しかも行ったり来たりの振幅で変化するのではなく、道を辿るようにずんずん変化していき、後戻りしない。


中盤はビターがやや立ち、レザーも追加される。乳酸菌飲料なニュアンスも顔を出し、変化に際限がない。
強さは際立ち、力強いタバコ感も。
白粉の予感をさせながら、なかなか開花しない蕾は焦らされる。

終盤に至っても変化の波はとどまることがない。
ブローすると白粉が炸裂。後ろに野太いウッド。
乾燥キノコのような強いうまみが脳を焼き、アフターに残るビターも爽快だ。

60分で喫了。
昨今ではこのような細長いビトラも少なくなり、喫煙のテンポや吸い方に戸惑う人もいるかも知れない。
しかしクラシックなビトラでボリバーを楽しめるこのシガーは楽しく、クオリティもポテンシャルも唸るばかりだ。

LABEL : Bolivar 【Aged】 【Edicion Regional】