Partagas Serie D No.6 '24

2025-07-14

 (なぜD6をやっていなかったのだろう?すっかり抜けていた。このようなシガーが他にもまだまだあるはずだ)

2014年にパルタガスからセリーシリーズとして鮮烈にデビューしたD6。20本入りのSBNが基本だが、アルミチュボス入りや5本入りカードボードパックも販売されている。
太短いシガーのニーズに乗り、非常に人気が高い。
サイズはRG50x90mm、ビトラ・デ・ガレラ:D No.6(ビトラ・デ・サリダ:ペティロブスト)。

D5D4を見てもらえれば他のセリーシリーズについてもよく分かるので、先に読んでもらえればと思う。

中央に仕切りのついた特徴的な箱から一本取り出し観察する。
ラッパーは荒い。やや斑なコロラドで、表面はオイリー。
香りはウッドが支配的なレザー。無骨なイメージだ。

ヘッドをフラットカットして空吸い、このビトラでドローが重いということはあまりないだろう。
フットに火を灯すと、薄い白樺の皮が燃える芳香。

喫煙するとややハーブのベールに包まれたレザー、クローブ、焦がした牛肉の香ばしさ。
強いタバコ感とともに清涼感もあり、濃さ一辺倒ではないスモークが味蕾を刺激する。

煙量が多く、出汁のようなうま味とコクを味わい煙に巻かれる快感が得られる。ストロング。


リングゲージが大きく、ズバズバとスモーキングできるのでどんどん短くなっていく。
中盤はグラス(草)感も出て、小さいながらも変化に富む。発酵バターのようなねっとり感。ウッドはナッツと行ったり来たり、アフターにペッパー。

リングを外して終盤。ブローすると強い甘みが刺す。
魚介というより肉のようなうま味を楽しみ、アフターのスパイスを考えるとこれはもう小さいステーキなのではないだろうか?
短くなりドライなタッチになり、ますます変化も激しくなる。まだまだ吸いたりないと思わせる…

30分で喫了。
まだ吸い足りない、と思わせる余韻があるということは優れたシガーということだ。
忙しい現代に楽しめる計算されたビトラと文句なしにPartagasを楽しめるキャラクターは、常に手元に置いておきたい。

LABEL : Partagas