Hoyo de Monterrey Piramides Edicion Limitada 2003

2026-05-27

オヨ・デ・モントレイ ピラミデスは2003年のエディシオン・リミターダだ。
この年はRomeo y Julieta、Cohiba、Hoyo de Monterrey、Montecristo、PartagasのELが販売された、まさに黄金期だ。
2年熟成されたラッパーを用い、25本がドレスボックスに納められ販売された。
この葉巻を市場で見ることはもうないが、葉巻とは吸うために作られたもの。
喫煙し、評価し、思い出に残るために生まれたものだ。ずっと取っておかれて朽ちるままにされる葉巻の無念よ。

サイズはRG52x156mm、ビトラ・デ・ガレラ:ピラミデス(ビトラ・デ・サリダ:ピラミデ)。モンテクリストNo.2と同じビトラだ。オヨではこのビトラは特別なシガー以外存在しない。

色は濃いめのコロラド・マデューロ。経年変化で濃くなったと思われる。ラッパーは節くれだち、ウッドとレザーの香りはしっかりある。フットに向かってややリングゲージが大きくなっている。
なんといっても目を引くのは1950年代から使われてきた旧リングだ。2003年でリングのデザインが変更されるので、このピラミデスは一部がこの旧リング、一部が現行の新リングと、箱を開けてみなければわからない。なんというキューバっぽさ。

ヘッドをフラットカットし、フットに火を灯す。
杉の表皮を焼く香り。
喫煙するとドライなタッチの杉、レザー。
黒糖麩菓子、薬草系リキュール、貝類のうまみ。ミディアムライト。
繊細で深く、大きく広がる。この一見矛盾した特徴を併せて持つのがキューバンシガーの特徴。もちろんこの葉巻もそれうだ。


ひと口ごとに違う表情を見せ、とどまることがない。古い墨絵、古い日本家屋、カステラの茶色い部分。古い木質系のアロマは非常に香り高い。柏餅を思わせるそれに脳が麻痺する。

中盤、一気に変調する。抜けすぎたのか?と思ったが、完全な白粉に化けて、そのトーンの変化に感覚が追いつかなかったことに気づく。
アフターにビターを隠し持ったそれは、複雑に微妙に変化しながら、アルマニャックを往復する。
煙の粒子は軽く、油っ気は少ないのだが味わいはしっかり腰が座っている。古刹。

終盤にブローすると、ミルキーな、ほとんど生クリームの質量のスモーク。味わいもまろやかな生クリームを彷彿とさせる。
アフターは短めだが複雑な余韻はいつまでも探りたくなり、甘さとビターを兼ね備えたそれはうっとりと心地よい。
最後までコクと煙量豊かで、スモーカーを陶酔させる。

1時間で喫了。
ピークは過ぎているが素晴らしい体験を与えてくれた。
熟成、その要は適切な環境と管理。そしてそれは正しい葉巻の知識からなるものだと、革新を新たにさせてくれた。

LABEL : Hoyo de Monterrey 【Aged】 【Edicion Limitada】