Bolivar Hamaki 2025 ER Japón
2026-06-29

Habanos S.A.にとって、太平洋エリアはひとまとまりのブロックである。
とくに東アジアは独立した国というよりも、アジア地域としてまとめられていた。エディシオン・レヒオナルが「Asia Pacifico(アジア・パシフィコ)」でひとくくりにされているのがその例だ。
SNSなどでも言っているが、アジア・パシフィコERはいまいちで、ヨーロッパ、とくにイギリスと比べると贔屓ではないかというほど質に差があった。
昨今は台湾やマレーシアのERなどが現れ、それらはクオリティが高く、アジア差別もようやく見直されたかと思ったくらいだ。
さて、ボリバーから日本限定が発売された。アジア・パシフィコERの質はおしなべて低かったが、これはどうだろうか?
日本からしたら悲願の品だろう(過去の「ブシドー」はその名前で日本ERでなくアジア・パシフィコERで横転した。そしてそういえばメモランダムに掲載していなかったのを今思い出した)。
噴飯物の名前だが(葉巻の製品名が「シガー」だったら英語圏の人はどんな顔をするだろう)、ERを発注するのはディストリビューターなので、製品も名前もパッケージもディストリビューターが決めたものだ。何だって?
もっとも、日本のサブディストリビューターは中国資本なので、製品全体に感じる中華風テイストはそのあたりが理由だろう。
箱をチェックする。
25本入りSLBで、サイズはRG50x155mm、ビトラ・デ・ガレラ:ドブレス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。ダブルエドムンドと同じビトラだ。4000箱が生産された。
SLBの側面には縦書きで「葉巻」の焼印がある。これは新元号「令和」が発表された際、それを揮毫した書家、茂住修身の書となっている。
ERはディストリビューターのロゴ入りの説明書きが箱に封入される。ハマキは他に例を見ない、日本語での説明が記されている。
"アシアパシフィックエリアのハバノス総代理店であるパシフィックシガ
一社から2025年の日本リージョナルエディションとしてボリバーの『ハマ
キ』を皆様にお届け致します。「ハマキ』は日本語でたばこ葉の『葉(ハ)』
そして『巻く(マキ)』を表します。
この25本のハバノスは厳選されたキューバのピナール・デル・リオ地
区ヴェルタ・アバホのロングフィラーを用いた手巻製品です。
シリアルナンバーが与えられた4,000箱のみの限定生産の『ハマキ』を
入手され、これをご覧の幸運な皆様に祝福申し上げます。"
中国語を機械翻訳したような改行位置や文面だ。
箱を開け葉巻をチェックする。表面は薄めのコロラドで、香りは薄いウッド。
ラッパーはやや粗めでキャップはがっちり巻かれている。赤銀のERリングの「JAPON」が誇らしい。
ヘッドをフラットカットし、空吸いしてドローを確かめる。
フットに火を回す。白樺の森。
喫煙すると白樺の皮の焚き火だ。
広葉樹の表皮、レザー、リンゴの皮、ほんのりフローラル。白湯。ライト。

薄い。ボリバーの面影はなく、薄い。
ハバノスのキャラクターである「淡いが薄いというわけでなく、しっかり芯がある・はっきり輪郭がある」類でなく、単純に薄い。
アフターは伸びがなく、すっと消える。
リングに達するまであまり変化はなく、そのようなテイストの振幅が続く。
ERリングに達する頃、ややレザーが立ち、少し強さが増す。ボリバーっぽさの片鱗が若干現れる。
タッチは華やかで、香りが立つ。木質系の花。ミックスナッツ。
鼻から抜けるスモークにボリバーらしさはない。この強さの変化は、単純にシガー自体が短くなった効果のように思われる。
ブローすると軽い白墨が広がる。
90分で喫了。
過去にはモンテクリストDのように、登場時の評判は悪くとも、熟成を重ねて評価が裏返った品もある。
なのでリリースされた瞬間にその葉巻の評価すべてを下すのは早計だが、やはりアジア・パシフィコERか、という感は拭えない。
熟成したらどうなるかを待ちたい。
LABEL : Bolivar 【Edicion Regional】







