Los Statos de Luxe Cremas '99

2015-06-03

 

ロス・スタトス・デ・ルクセ。このブランドについてはこのような解説がある。

"Los Statos de Luxe is a discontinued pre-revolution brand.
It was classified by Habanos as a Local brand and had a minor market share."
金と赤と黒のシガーリングには威圧的なものがあり、誇り高いハバノスシガーの歴史を無言で訴えかけてくるようだ。2005年に廃止銘柄になったが、それ以前から市場に出回る数は少なくなっていた(Habanosはディスコンにするブランドや葉巻を終了前の段階で生産数をかなり絞り込んでいるのではないだろうか)。
 
サイズは40×140、コロナ。半マシンメイドのこの葉巻の包装を外すと乾いた黒土の香りが鼻をつく。ラッパーは葉脈が多く、荒くごつごつした木の枝を思わせる。
色は全体的にコロラドだが、まだらに薄い部分もある。フラットカットして息を通す。ドローは良好。
 
着火すると、柔らかい木質の甘み。若干、やや湿気を含んだ砂の味も感じる。
だが、薄い……。
煙量が少ないわけではない。しかし、ハバナ特有の舌の根まで入り込んでくる深い味わいが貧弱なような気がする。これがいけなかった。
中盤に樹の表皮の味が加わってきた。が、濃い煙を味わおうと吸い込みを強くしたためか、苦味が染み出てきてしまった。
 
 
煙を吹き戻し、火が消えるまでしばらく放置する。残り5cm。
口の中の状態をリセットして、再度着火する。終盤にわずかにハーブが顔をのぞかせてきた。変化は緩やかで、変わるというよりベースに新しいテイストが段々と乗っかってくる感じだ。60分で喫了。
総括すると、期待値が大きすぎたのかもしれない。10年以上経たハバナ・シガー特有のあの旨みは現れてくれなかった。
デイリーシガーとしても、今は優れたショートスモークが多く出揃っている。
溜め込んでいないで吸ってしまうか、コレクションとして永遠にヒュミドールの奥へ仕舞っておくかどちらかがいいのかもしれない。うーん。

LABEL : Los Statos de Luxe 【Aged】