ラファエル・ゴンザレス シガリトス。
名前の通り見た目はシガリロそのものだ。だがリングは巻かれており、全部手作りで箱に詰められているプレミアムシガーだ。

サイズは26×115、ラギートNo.3（スモールパナテラ）。希少なサイズだが2010年にディスコンになっている。

ラッパーは明るいコロラド・クラロ。カサカサと滑らかなラッパーがきっちり巻かれている。小さくてもちゃんとシガーだ。箱の裏にもちゃんとトタルメンテ・ア・マノとある。
香りはごく僅かに木の香り。50SBNなのでフットは丸い。

フラットカットする。ドローは問題ない。
フットに着火すると、ラファエル・ゴンザレス特有の素朴な甘い香りが立ち昇った。

小麦菓子の素朴な甘みと控えめな糖。
余韻の長いウッドがそれを包み込んでいる。喫感はミディアム。
しっかりラファエル・ゴンザレスだ。
灰を落として強喫煙してみると、ぐっとビターが増してハードな側面を見せてくる。
 

中盤はウッドが太くなり主張が激しくなってくる。
小さな体躯にこんなパワフルなテイストを隠し持っていたのかと驚く。まろやかなコク。
あわせて甘みを強くなり、終盤までそれは持続していく。

20分で喫了。
ラファエル・ゴンザレスがただ単にサイズダウンしただけのビトラではない。
サイズは小さいがシガーの味わいと楽しさを併せ持っている。
ちょっと時間が空いたから、ではなくちゃんと味わえる立派な葉巻だ。