Rafael Gonzalez Lonsdale '01

2015-06-03


フロール・デ・ラファエル・ゴンザレス・マルケス、ロンスデールである。
ラファゴンは2012年からペルラがラインナップに新しく加えられたが、それでも現行は3種類しかビトラをそろえていない。素晴らしいブランドであるだけに悲しい。
ロンスデールは1960年代から製造され続け、2006年にディスコンとなった。
サイズは42×165、セルバンテス(ロンズデール)。
ロンズデールも色々で、ラ・グロリア・クバーナのメダーユ・ドールNo.2はダリアで43×170とやや大きい。共通しているのは美味いというところだ。
 

ラッパーは薄くすべすべとしている。ボックスプレスされて四角くなり、葉脈の辺りだけ黒く変色している。ラファエル・ゴンザレス共通のパッケージングの四方から包む紙のせいかやや紙の香りが残っている。

色はややカンデラがかったコロラド。触れた感じはかなり硬い。だがフットを吸ってみるとドローは問題なさそうだ。

 


ヘッドをフラットカットする。空吸いすると、やはり杞憂だったようだ。薄い色の旧リングもくるくる回せるほど葉巻は痩せている。

 

フットを焦がすと、甘い芋類や穀物のような香りが立ち昇る。
着火して煙を吸い込む。
素朴な甘みが口いっぱいに広がる。
和糖を薄く振ったビスケットのような甘さと、心地よいウッディが完全に融合している。
喫感はミディアムライト。だが、しっかりとコクを備えている。
3センチほどで白い灰を落として強く喫煙してみる。
尖った甘さが飛び込んできて、そのすぐ後に燃える枯松とイースト、揮発感。
 
中盤には爽やかなミントが顔を出してくる。
煙を鼻に通すとふっと立ち消える揮発感が素晴らしい。甘みと爽快感のコンビネーションが晴れやかだ。
序盤から終盤までずっと続く素朴で端正な甘み……終焉に向けて、どんどんミントが濃くなっていく。
すっきりした味わいを口腔内に残し、100分で喫了。
ラファゴンはリングのイメージ通り、燻し銀。

LABEL : Rafael Gonzalez 【Aged】