XXII Habanos Festival - Welcome evening Bolivar and specially

2020-03-05

2020年2月24日から28日までの5日間、第22回フェスティバル・デル・ハバノ(ハバノス・フェスティバル)がキューバ・ハバナで開催された。
月曜・水曜・金曜に計3回のパーティが催され、その都度新作のシガーがお披露目される。
パーティがない日はカンファレンスや葉巻工場、タバコ農園などの見学ツアーが開催される。

参加するのはHabanos S.A.からの招待状を手にした葉巻のディストリビューター、La Casa del Habanoのスタッフなどシガー業界関係者たち、マスコミ、著名なスモーカーなど世界中からシガー界のトップが1000人以上集結する一週間だ。

近年では毎回フェスティバルではレゼルバまたはグラン・レゼルバがお披露目されるが、今回はちょっと様子が違った。
Cohiba、Romeo y Julieta、Partagas、Hoyo de Monterrey、Montecristo、H.Upmannの6大ブランド(5大ブランドやマルチローカルといったブランドのセクション分けはもう古い……Habanos S.A.は現在では6大ブランドとそれ以外という分け方をしている)では、すでにレゼルバ、グラン・レゼルバはすべて登場しているのだ。
それ以外のブランドが指名されるのではないか、という期待感の中、今年のレゼルバに選ばれたのはBolivar、それもベリコソス・フィノスだった。

Bolivar Belicosos Finos Reserva Cosecha 2016

ピラミデのシェイプがこの列に加わるのは2011年リリースのMontecristo No.2グラン・レゼルバ、2014年リリースのH.Upmann No.2以来、3回目である。
そしてこれはつまり、Bolivarのグラン・レゼルバも後に控えているということだ(通常ならば)。
いやがおうにも期待は高まる。

さて、そのフェスティバル初日「Noche de Bienvenida dedicada a la marca Bolivar y, en especial, a su primera Reserva Cosecha 2016」。会場はClub Habana(クラブ・ハバナ)で開催された。
初日のウェルカムナイト、クラブ・ハバナで開催されたといえば2017年のH.Upmannグラン・レゼルバのウェルカムナイトだ。
あのときは乾季にめずらしい大雨でパーティも大変だったが、今夜は快晴。素晴らしいパーティ日和になった。

Habanos S.A. CEO、ニュネス氏とルイス氏のレゼルバのプレゼンテーション

高級ホテルでもあるクラブ・ハバナは何度も行ったことがあるが、装いを変えそこかしこにドリンクやフードのサービスが備えられ、庭園やプールサイドまでベンチとアーティストのためのステージが用意されている。
Habanos S.A.社長のニュネス、ルイス同氏のプレゼンテーションの後、サーカスのようなバルーンアクロバットを披露した演者がボリバー レゼルバを披露した。

バンドが入れ代わり立ち代わり演奏を披露し、プールではキューバのアーティスティックスイミングの選手たちが華麗な演技を競う。
参加者は思い思いにサーブされたシガーを楽しみ、手渡されたばかりのレゼルバを楽しむ者もいる。
(今回から新作のギフトボックスは参加者が渡されるギフトカードと引き換えに出口での交換という形となった)

「H.Upmannのときは大雨だったねー」とルイス氏

4時間が経ちナイト・クロージングとなっても参加者たちのさざめきは収まらない。
久しぶりに会った仲間たちとの歓談や、新作のシガーに対する批評談義はとどまるところを知らない。
とても好調なスタートを切った今回のフェスティバルへの期待感の大きさがそこかしこに見て取れた。

Text by Tatsuya Igarashi:Twitter FaceBook