Juan Lopez Seleccion No.2 '07

2015-06-03


セレクシオンNo.1と2は数えるほども種類がなくなってしまったファン・ロペスの最後の砦だ。
Habanos S.A.はレギュラーが少なくなったブランドのERを積極的に展開しているが、それも数量は限定されている。そのうちシングルリングが珍しくなる日がくるかもしれない。

さて、このNo.2はサイズは50×124、ロブストス(ロブスト)。兄弟分のNo.1はコロナ・ゴルダだ。このあたりはキューバンシガーの通例で数字の早い方がスマートなサイズになっている。

一本取り出すと、ウッドのふくよかな香り。
やや褪せたコロラド・クラロのラッパーは無骨で、ところどころ葉脈が走る。
フットを吸うとドローが通る。フラットカットしてフットを焦がした。

華やかなウッドが開いた。
口をつけひと吸いすると、明るいイメージのウッドが口中に広がる。
ほのかにレザーを纏ったナッツ、広葉樹の冬の樹皮、杉板。ミディアムボディ。
強喫煙すると、花のようなニュアンスが咲いた。まるでクリームのように濃厚な煙に眼前が真っ白くなる。

 


ストレスのないドローと華やかでほどよい重みの喫味に、サクサクと吸えてしまう。いつの間にか中盤に。
クリーミーな木の甘みはそのままに、ややビターの気配をさせてガス香が立ち上がってきた。

終盤はビターがアクセントとなり、渾然一体となった味わいにウッドのアロマが絡みつきにぎやかな感じに。
軽くはないが重たさはなく、ドローのよさも相まって50分で喫了した。
全体を通してクリーミーなそれは吸いごたえがあり、何本でも連喫できそうなうまさ。
デイリーシガーにおすすめである。

LABEL : Juan Lopez