Ramon Allones Petit Coronas '02

2015-06-03

 

ラモン・アロネス ペティコロナ。ラモンを見るたびに思うのは(なんでリング変えちゃったんだよ…)ということだ(緑と白のウェッジウッドのように美しいリングは1972年に終わってしまったのでそもそも見たことがないけれど)。2011年のELでリバイバルしてるので気になる人はチェックしてみよう。
 
葉巻自体は42×129、マレバス(ペティコロナ)。最近個人的にペティコロナが流行り。

ラッパーはクラロで、葉脈はほとんどなくなめらかな肌触り。丁寧に巻かれており表面にわずかに産毛が確認できる。

鼻を近づけると強いタバコ香を放っており、ドライフルーツのような芳香もある。
フラットカットして空吸いしてみる。ドローは呼吸のように通る。
 
火をつけたそばから立ち昇る強いタバコの芳香。
ひと吸いすると、オレンジピールが沸き立った。ビター系の強烈な甘さの裏側に、強烈なタバコ味。味わいは中くらいのフルボディだろうか。薄く赤土、香木も感じる。灰は黒。

 

 

灰を落として直に味わう。ひときわ強いスパイシーさ。
序盤に強く喫煙して感じるテイストは、中盤以降のインフォメーションである場合が多い。これも予想通り、中盤で挽いた白胡椒が立ち上がってきた。
強いタバコ感の中での果実と胡椒のバランスが鮮やかだ。鼻を通るのが小気味いい。
 
中盤はトップノート:タバコ感、セカンド:ペッパー、アフター:ドライフルーツと順序よく並ぶ。このコンボにしばしウットリする。
気がつくと残りもわずか。終盤は穏やかな胡椒が圧倒し、順序を蹴散らす。このペッパー感…!
60分で灰皿に吸殻を置いた。ごちそうさまでした。
 
記憶にある他のラモン(SCCやSS)に比べるとペッパー、ビターが目立ち変化に富んでいる。
2002年のディスコンの嵐でこれも滅多に見なくなってしまったが、深い味わいが印象的なビトラだった。

LABEL : Ramon Allones 【Aged】