Romeo y Julieta Short Churchills '15
2017-01-24
ロメオ・イ・フリエタはハバノスで売上の一位を占めるブランドだ。
数年前まではモンテクリストが不動の首位だったが、矢継ぎ早にロメオからリリースされたショートチャーチル、ワイドチャーチル、ペティチャーチルが、ショートスモークが席巻する世相で大人気を博し、ついにその牙城を崩した。
ショートチャーチルは2006年にリリースされた。短くしたらチャーチルではないではないか!というくだらない論争も何のその(60年代からハーフコロナという名のビトラだってあるのだ)、ダブルリングの豪華な見た目も人気で、通常の10本と25本のドレスボックスとチュボス3本入りペーパーパックの他、ジャーやヒュミドール入りのスペシャルパッケージも販売されている。
サイズはRG50×124mm、ビトラ・デ・ガレラ:ロブストス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。「SHORT CHURCHILLS」という特別な金のリングがつく。
火をつける前に香りをかぐ。
柔らかく、しっとりしたウッドの芳香。ラッパーはコロラド。表面の葉脈は少なく質が高い。このRGだ、フットを吸うとドローが通る。
フラットカットでフットに火を灯す。
柔らかく、クリームのようなタッチのウッドがほどけ出る。ドライオレンジ、アーモンドの皮、モカ、少し金属感を感じる喫味。ミディアムボディ。
余韻の柔らかい樹の幹の表皮のようなテイストが素晴らしい。スムースな煙はロメオ特有のものだ。
中盤はクローブっぽさがやや退き、よりウッドが鮮明になる。
吹き戻して強喫煙すると、香木のようなアロマが湧き出た。アーモンドの皮は炒ったアーモンドになり、牧草のようなふくよかさが全体に通っている。
全体を通してやはりロメオ、メロウなウッドが支配している。
旨みとコクはトーンを落とす事なく、終盤、いがぐりを燃やしたような香味。
ウッドはより輪郭を増し、最後にぶどうの葉のような香りを残していった。
60分で喫了。
秀逸なロブストだ。デイリーでも、食後にバーでゆっくりしながら火をつけるにも、時と場所を選ばない優秀なシガーだ。
ハバノスの特徴をよく表し、気負わないサイズのショーチャーを手に取らない理由などない。
LABEL : Romeo y Julieta