Sancho Panza Escuderos 2011 ER Alemania

2018-01-22

サンチョ・パンサ エスクデロス。2011年にリリースされたエディシオン・レヒオナルだ。
エスクレドスはサンチョから2本目のERとなる。

色の濃い特別なリングと赤銀のERダブルリングの色の差が面白く、非常に所有欲をそそる外見をしている。
サイズはRG50×155mm、ビトラ・デ・ガレラ:ドブレス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。
10本入り化粧箱が3000箱、アレマニア、つまりドイツ向けに販売された。以前どこかに書いたかもしれないが、アレマニアはスペイン語でドイツのこと。

表面はコロラド・マデューロ。
香りはあまりしない。ほんのわずかにタバコ香と溶けた砂糖のような甘めの芳香を感じる。

フットを炙る。樫の木の燃える香りが漂う。
喫煙すると、ポン菓子のような味わいが口腔に広がる。
続いて折り目正しいビターなウッド。浅煎りのコーヒー。オーク樽。ミディアム。
ウッド寄りでバランスが取れている(当たり前だが凡庸という意味ではない)喫味。発酵感が蒸留酒のようなコクを作り、なんだか飲酒しているような気分になる。

 


序盤の終わりあたりで強喫煙する。綿菓子とブランデーのような喫味がモコモコと現れ、いつまでも余韻を残した。
甘草っぽさを感じはじめた中盤、ふくよかなトースト感の小麦、やや固い桃。アフターにざらっとしたレザー。
ブローするとざわっと立つ小麦感と白粉を堪能していると、もう終盤。
コーヒー豆の風味も豊かに、レガートウッドが渾然一体となってスモーカーを煙の渦に連れ去る。指に熱を感じてはっと顔を上げたら終わりの幕だ。

60分で喫了。同じくサンチョのERであるエスラボやキホーテと吸い比べをしてみたくて仕方がない。
地味なリングに華やかなダブルリングは、必ずやスモーカーの期待をいい意味で裏切ってくれる。

LABEL : Sancho Panza 【Edicion Regional】