Quai d'Orsay Panetelas '07

2015-06-03

 
ケ・ドルセーはオルセー河岸というその名の通り、フランス市場を狙って1974年から販売が開始されたブランドだ。
2011年にめでたくエディシオン・レヒオナルが発売されたが、地味なブランドである感じは否めない。個人的にも「軽い葉巻だなぁ」くらいのイメージしかない。
 
ケ・ドルセー パナテラスのサイズは33×178、ニンファス(スリム・パナテラ)。
ケ・ドルセーが世に放たれた1974年から生産されているが、2010年にディスコンの運びとなった。これでケ・ドルセーが揃えるスタンダードラインナップはコロナス・クラロとインペリアレスのみとなってしまった。
 
葉巻を見てみよう。
非常に細かいサンドペーパー状のラッパーの手触り。なかなかきれいに巻いてある。
色は淡く、クラロだろうか。素朴なオレンジ色のリングとマッチしている。
香りはケ・ドルセー共通の木箱の香りに取って代わられている。
浅くフラットカットして咥えてみると、パナテラ特有のドロー具合いだ。
 
 
着火すると、甘草がふわっと立ち上がった。
ウッド、若い鞣革が背景にある。喫味はライト・ミディアム。
タバコ感はほどほど。素朴な木質感の旨みが心地よい。
ゼブラの灰は灰皿に触れただけで崩れるほど柔らかい。灰を落として強く喫煙。
木質感と、鮮烈な青っぽさが飛び出してくる。
全体的に淡い色調だが、バランスが取れた味わいだ。
 
中盤に来ると、パナテラらしいわかりやすい変化が現れた。粒胡椒が立ち上がってくる。
葉巻の内部も蒸れてきて、木質感もやや重厚さを増してきた。
アフターに乳製品のようなテイストも感じる瞬間がある。
終盤に向かうにつれ、古紙の味わいが強くなってくる。
60分で喫了。変化のわかりやすい葉巻で、なかなか楽しいと思う。

LABEL : Quai d'Orsay