Montecristo Master '17

2018-04-30

マスターは2009年に新たにリリースされたモンテクリスト・オープン・シリーズのひとつだ。
そろそろ販売開始から10年が経ち、ハバノスのラインナップのひとつとして確固とした地位を占めている。

マスターはその名は当然、ゴルフからの命名。グリーンと金のダブルリングにオリジナルの「MASTER」のプリントが入る。
サイズはRG50x124mm、ビトラ・デ・ガレラ:ロブストス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。
他のオープン・シリーズと同じように、20本入りドレスボックス、またはチュボスの3本入りペーパーパックで提供される。
一本取り出し観察する。軽い発酵感を伴ったレザーと牧草が香る。ラッパーはコロラド。

フットを吸いドローを確かめ、ヘッドをフラットカット。葉くずを飛ばしてフットに火を回す。
牧草の焚き火の煙が香る。喫煙する。
やや強めのビター、太い枯れ葉のテイスト。濃いレザー。カシューナッツ系のナッティー。
キャラクターはミディアムライト。モンテクリスト特有の黒土っぽいテイストが背景に広がるが、もっさりとした感覚はない。やや軽めのテイストは軽快な吸い心地を楽しめる。

 


中盤、草っぽさ、青っぽさが強めに出てくる。
強喫煙するとじんわりと白粉、石鹸、ホワイトペッパー。オープン・シリーズは確かにMontecristoの系譜を汲むが、かなりオリジナリティを加味されていると思う。

レザーに隠されたほのかな甘味を探っていると終盤に来た。百合の紋章のリングを外すと、一旦その身を潜めていたビターが柔らかくまた顔を出した。
白粉、椚の樹皮。ブローすると生クリームのような煙のタッチを楽しめる。最後まで酸味やエグみなどは現れない。

60分で喫了。
バラエティに富むMontecristoというブランドの中でも、オープン・シリーズはさらに変わったキャラクターをしている。
その比較を楽しんだり、ハバノスがどのような位置づけでこのラインを新たに作り出したのか、などと考えるのはスモーカーの好奇心をくすぐってくれることだろう。

LABEL : Montecristo