Fonseca No.1 '09

2015-06-03


「フォンセカ」は1892年にフランシスコ・E・フォンセカが工場の操業を開始し、1907年にブランド登録された。
エディシオン・レヒオナル以外のスタンダードラインナップはすべて化粧箱に納められている。
オヨ・デ・モントレイなどとともに初心者にもおすすめ、とシガーショップやバーなどで供されることがあるが、個人的にライトフレーバーなので初心者におすすめするという考え方は「?」だ。
 

独特な外見なので見ればすぐにフォンセカだとわかる。

薄い和紙のような紙で巻かれ、リングで留められているのだ。
この紙はちゃんと取り外さなければならない。この葉巻をそのまま火をつけて吸っていたという目撃談を聞いたことがある。かなり悲惨なことになったに違いない。
 
フォンセカNo.1のサイズは43×162、カサドレス(ロンズデール)。
香りは柔らかな木質系にタバコ香。ラッパーの色はコロラド・クラロ。
やや葉脈が走っているが綺麗なラッパーだ。表面はすべすべして、わずかに産毛が生えている。
フラットカットしてみると弾力がある。なかなか楽しみだ。
 
 
着火すると柔らかいウッドに包まれ、白い花の蜜、ナツメグ、小さい花のドライフラワーを感じる。
喫感はライトボディで、ドローは良好。
キューバンシガーの中ではかなりマイルドなほうなのではないだろうか。優しい、といってもいい。
しかし薄いというわけではなく、旨み、コクも備わっている。
灰はグレーで柔らかい。灰を落とし、深く吸い込む。はっきりと、甘い木質感。
 
中盤につれ、ややタバコ感が増してくる。蜂蜜の味が顔を出し、コクが粘度を増してくる。
残り5センチあたりから鼻を通すと若干のペッパーを感じた。
最後まで風味と香りを楽しませてくれる。70分で喫了。
 
白本には「The most "flavoursome"Fonseca by consensus」とある。
見た目から敬遠していた感があったが、なかなかどうして、デイリーに加えたい葉巻だ。

LABEL : Fonseca