Fonseca Fonseca No.4 2010 ER Benelux

2015-06-03

フォンセカNo.4はベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)のエディシオン・レヒオナルだ。化粧箱に25本、1600箱が生産された。
 
サイズは48×127、ヘルモソスNo.4(コロナ・エクストラ)。
箱を開けるとフォンセカ特有の薄紙に包まれたパッケージングに目を奪われる。
 

紙を通してウッドの芳香を感じる。

それを剥がして直接鼻を近づけると、まだほのかに獣臭が残っている。
 
ラッパーはコロラドで、葉脈が少なく美しい。
紙で守られた表面は適度にオイリーでしっとりしている。
フラットカットして空吸いする。ドローは申し分ない。
 

フットに火をつけると、柔らかな薪の燃える香り。
ひと口吸うと、樹の旨みがいっぱい詰まった繊細な味わいが口の中に広がった。
ライトボディ。軽やかな喫味のなかにウッドの甘みとカラメル、小ぶりの花、生肉のようなニュアンス。そして豊かな芳香。パヒューミー。
 
強喫煙すると、強烈な芳香の南洋の花のような重厚な芳香と蜜の甘さが涌き出す。
 
中盤はウッドが手を広げ、ややボディが増す。
アーモンドが現れ、奥歯に引っかかっているかのようなリアルな味わいを感じさせる。
喫煙の強弱でレザー感を楽しんでいると、終盤、ウッドが太くなり存在感を放ってくる。
まあるい優しい甘さを保ったまま、60分で喫了。
 
その外見と華やかな喫味はフォンセカというブランドの何たるかを話しかけてくる。
あまり手が出ないブランドかもしれないが、ぜひ一度味わってみてほしい。

LABEL : Fonseca 【Edicion Regional】