Punch La Isla 2018 ER Cuba

2019-11-20

キューバのエディシオン・レヒオナルは毎回大きな話題になる。
販売元であるHabanos S.A.がなぜERを出すのか?と聞かれたことがあるが、Habanos S.A.もディストリビューターのひとつであるので出せないことはない。各ERがどこのディストリビューターが作らせているかは、そのERの箱の中に説明書が入っているので見てほしい。ディアデマとかハンターとか書いてあるはずだ。

ラ・イスラはキューバ限定のハバノスである。
サイズはRG50x124mm、ビトラ・デ・ガレラ:ロブストス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。どこからどう見ても完全にロブストである。
ニス塗りSLBに10本入り、10000箱が製造された。かなりの箱数であるように見えるが、本数に並べ直すと他のERとあまり大差はない。
箱を開けると、5本で二重に詰められているのがわかる。赤銀のダブルリングに「CUBA」の文字。
香りはウッドが強い。ウォールナット。ラッパーはやや濃い目のコロラド。つややかな外見は、いかにも現代のスモーカー好みの姿をしている。

ヘッドをフラットカット。フットに火を灯すと、砂糖菓子の香りが漂う。
喫煙する。レザーがまず浮かぶ。
そして焦げたカラメル、燻製胡桃。ミディアム。うま味が強く、ひと吸いで脳が快の感覚に溺れる。
アフターにマスカットティー。全体的にレザーが支配的だが、甘く爽やかにフルーティさも香る。


中盤はひたひたとウッドが伸び、レザーを包み込む。
強さはやや穏やかになり、隠れていた白粉があらわになる。ミルクチョコレート。
シガーというよりスイーツの風合いが強くなってくる。

リングを外して終盤、またもレザーが場を取り戻す。目まぐるしく変化する味わいはハバノスの真骨頂だ。
ブローするとさっとゴージャスな花の香りが通り過ぎ、じわっとした蜜の甘みが舌の上に広がる。
終局に向かいレザーはガッチリと堅牢になる。骨太。
だが複雑に絡み合ったうま味は舌の上でほぐれていき、最後まで葉巻が手から離れない。

60分で喫了。
ERは美味いと何度も書いたが、美味いので何回も書く。
とくにこれはハバノスのお膝元のキューバ。非常に人気が高いのもよく分かる。
すでに次のキューバERはSan Cristobal de la Habanaであることが告知されており、今から吸い比べするのが楽しみでならない。

LABEL : Punch 【Edicion Regional】