Montecristo No.1 '16

2020-06-11

1960年代より作り続けられてきたモンテクリストのナンバーシリーズの最初に君臨するシガー、それがNo.1である。
モンテクリスト自体が非常に多くのファンを抱えることがわかるのが、このシガーの存在だ。過去にあったパッケージングを見ればよく分かる。
10本・25本・50本入りアルミパック、25本(セロファン)・50本入りSLB、25本(セロファン)バンドル、100本入りカホン。
現状展開しているのは10本・25本入りドレスボックスだが、非常に高い人気がうかがえる。

このエレガントなシガーのサイズはRG42x165mm、ビトラ・デ・ガレラ:セルバンテス(ビトラ・デ・サリダ:ロンズデール)。
コロラド・クラロのラッパーはすべすべとしていて品質の高さを物語る。ウッドとタバコの芳香。フットを見ると、プレスされてやや四角くなっている。金色の入った4代目のリングもすでに馴染んだ。

ヘッドをフラットカット。フットに火を回すと広がる香りはウッド、甘草。
喫煙するとまろやかなウッド。チクチクしたところはなく、丸く優しい。
アーモンドの皮、スパニッシュシダー、黒土、コーヒー。
モンテクリストの特徴であるアーシー、ウッディな味わいが堪能できる。ミディアムフル。

ビターとアーシーが融合してコクを生む。中盤は芳醇なモンテクリストの海にたゆたう。
ウッドはナッツに変化したり戻ったり、レザーが現れたり様々な表情を見せる。
ときおり顔を出すペッパーのようなスパイシーさもピシッと効いていて味わいは常に変化する。

終盤、ブローすると野太いウッドが展開する。
ビターはだんだんと存在感を放ち始め、ウッドとせめぎ合う。喫煙のペースや強さで刻々とそれは表情を変え、奥行きの広さを感じる。
ハバノスの持つ味わいの特性すべてを兼ね備えている。

70分で喫了。
しみじみ旨い、という言葉が一番しっくりくるシガー。
6大ブランドのひとつでナンバーワンを名乗るのは伊達ではない。葉巻の原点に立ち返られるような、忘れてはならない一本。
ロンズデールにハズレなし。

LABEL : Montecristo