Hoyo de Monterrey Coronations '18

2020-06-29

コロネーションと名がつくシガーはいくつかのブランドからリリースされているが、オヨ・デ・モントレイもそのひとつだ。
こちらもチュボス入りで、1960年代から続いている。
3本入りペーパーパック、10本入り化粧箱などが存在したが、現在は25本入り化粧箱で販売されている。

サイズはRG42x129mm、ビトラ・デ・ガレラ:マレバス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。チュボスは2011年以降、現行の白いチュボスになっている。それまではハバノス全体がそうであったように、アルミの地の色のシルバーのチュボスだ。

チュボスから取り出して観察する。ラッパーはコロラド。よじれや粗さが目立ち、正直きれいな外見とは呼び難い。油気はなく、香りはごく薄い。

ヘッドをフラットカットし、フットに火を付ける。焦げた薪の香り。
喫煙する。とろっと柔らかいビターに、ふくよかななウッド。カカオが強い。ライト。
新緑の青っぽさのようなみずみずしい感触も舌に現れる。
ライトなブランドだが、ル・オヨシリーズのように強めのタッチが楽しめる。


中盤、ナッツが生まれる。青っぽさとナッツが融合してピスタチオが踊る。
刷りたての新聞紙や若いサクランボのようなニュアンスも現れ、内部が群れてくるにつれ様々な表情を見せてくる。

終盤はナッツが尖りソリッドに。
ブローすると口腔にミックスナッツが溢れる。吸いごたえが太くなり、ブランドを確認するためにリングを見返す。アフターに強いレザーを感じるようになり、45分で喫了。

以前より記しているが、チュボスが持つ特性による独特の熟成は、それ以外と比べると非常にわかりやすく違いが現れる。
チュボスは携帯にも便利で、なぜか市場ではあまり人気がないのでこっそりと寝かせているスモーカーが多いのはここだけの秘密だ。

LABEL : Hoyo de Monterrey