La Gloria Cubana Invictos 2017 ER Italia

2020-07-30

ラ・グロリア・クバーナ初のイタリア向けエディシオン・レヒオナルがこのインヴィクトスだ。
当然、イタリア向けの品なのでディアデマ社のオーダーからなる。そこらへんは、ERに共通して箱を開けば詳細を記した紙が入っている。

サイズはRG50x124mm、ビトラ・デ・ガレラ:ロブストス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。エピクールNo.2オープンマスターなどと同じビトラだ。
10本入りで8800箱生産された。箱は透明なニス塗りのSLBである。

箱を開いて香りをチェック。ERのダブルリングとクバーナのリングが揃っているのは目に優しい。
ウッドの香りが支配的で、やや青っぽさも感じる。
ラッパーはコロラド、軽くしっとりとオイルっぽさを感じる。箱の中身をばらして全本チェックしてみたが、ラッパーの下処理が全体的にあまりよろしくない。

ヘッドをフラットカット。一応ドローをチェックし、フットに火を回す。
葡萄の葉が燃えるような香り。喫煙する。
メインは白粉っぽさを纏ったグラス。レザーがアクセントとなっている。
クバーナの中ではややソリッドな喫感だが、荒々しさはない。
ときどき潮風のようなタッチを感じる。フローラル。うま味が強く、コクが深い。


華やかなブーケを楽しめる中盤、穏やかにナッティーが現れる。ピスタチオ。シガー自体の強さはミディアムなので、香りの変化もしっかりわかりやすい。
青りんごのような瑞々しい爽やかさと、炭酸感。揮発するような煙を楽しめる。

終盤、リングを外してブローする。
ウッド系の力強いテイストが口腔を支配する。樫の木。さらに深みが増す。
ハーブ、白墨。アフターにごくわずかに感じるペッパーが素晴らしいアクセント。

60分で喫了。
スタンダードラインナップを充分知り、ERの各国の味わいの違いを楽しむのがレヒオナルの面白いところだと思うが、いかんせんLa Gloria Cubanaはそのスタンダードラインナップがまず手に入らない。
だがブランドの前知識がなくとも楽しめるのがハバノス、ERの素晴らしい点でもある。
当然このシガーもそうだ。問答無用で喫煙することをすすめる。

LABEL : La Gloria Cubana 【Edicion Regional】