La Gloria Cubana Platinum Edition 2016 ER Países Bajos

2021-06-14

2016年にラ・グロリア・クバーナからリリースされたこちらのシガーの名は「プラチナム・エディション」。なぜ英語なのかはハバノスの深い謎のひとつだ。いつものようにスペイン語ならば「Edición platino(エディシオン・プラティノ)」になるところだが、シガーの名にはフランス語や日本語だってあるので、とくに問題はないだろう。
オランダ限定、10本入りのラッカーフィニッシュ(ニス塗り)SBN(セミ・ボワト・ナチュール)で8000箱が生産された。
サイズはRG54x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:デューク(ビトラ・デ・サリダ:ロブストエクストラ)。セリーE No.2と同じビトラとなっている。

箱から一本出すと、みっしり身が詰まって重い。
ラッパーは艶のあるコロラド。ほんのりウッドをまとった芳しいタバコ香。
フラットカットで着火する。白樺の焚き火。

喫煙するとややビターが効いたウッド。
ほんのりアーシーさをはらんだスッキリめのウッド。そこにクルミ、ミントも感じる。ミディアム。
うま味はもちろん事だが、非常にアロマがそそられる。灰皿に置いたシガーから漂う煙だけでも満たされる。(無論嗅ぐだけで済むはずもないが)


たっぷりとしたビトラからは立体的で確かな味わいが送り出され、微細に複雑に変化するウッドが拡大していくのがわかる。
中盤はふくよかで心地よいウッドが続く。香木。
アフターに感じる白粉と相まって、非常に華やかなイメージが広がる。コーヒー。豆のスープ。

終盤、明確に花のアロマが広がる。
序盤のビターがふわっと戻り、ペッパーも吹く。ブローすると鼻を抜けるフローラルで脳が麻痺する。
花畑の中に放り込まれ、70分で喫了。

これだけたっぷりした質量だと、クバーナの特色であるアロマはどうなのか?と考えたが、杞憂に終わった。
豊かな吸いごたえとボリュームたっぷりのブーケが心ゆくまで楽しめるシガーだ。

LABEL : La Gloria Cubana 【Edicion Regional】