Partagas de Luxe '03

2021-08-02

パルタガス デ・ルクセはチュボス入りのシガーだ。
2011年までは現行の通常のリングとは違うものなので、すぐわかる。チュボスのデザインも2010年に刷新された。
また、このシガーは1960年以前から2002年までマシンメイドだった。
25本入りのドレスボックスに収められているが、以前は10本箱・3本箱も存在した。

金色のチュボスを開ける。これもレトロなデザインだ。黒金の特別なリングをまとったコロナが顔を出す。
サイズはRG40x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:クレマス(ビトラ・デ・サリダ:コロナ)。
確実にマシンメイドの形状をしている(ヘッドの形でわかる)。箱の底面には「03」とあるが、2002年までの機械生産で作られたものがこの年にパッケージングされたのだろう。

香りは湿ったようなレザー。ヘッドのほうがタバコ香を強く維持している。
ヘッドをフラットカット。空吸いしてみると、当然ドローはよく通る。フットに火を灯すと、溶かしたザラメ。
喫煙する。

ザラメとレザーの融合した、きついうま味。強烈なパルタガスの個性。
18年が経過しているのに、現行品の若い個体でもここまでの強さを持っているハバノスはそうないだろう。
白墨、エスプレッソ、明確な分厚いレザー。ストロング。
ゴツゴツに力強い押し出しなのに、コクがあり少しも飽きさせない。


中盤は甘みが消え、苛烈なパルタガスの顔が迫る。
長い時間を経てもこの強さを維持しているタバコ葉は、やはり品種改良が進んでマイルドに吸いやすい葉が現在は実現されている事を感じられる。もちろん非難しているわけではない。その時その時にHabanos S.A.が提供してくれるシガーを楽しめば良いのだ。

リングに達した終盤、ブローするとキノコのようなうま味が広がる。
そしてさらに強烈なタッチが立つ。これは吸う側を選ぶほどだ。
しかしその奥には深淵が広がっていて、ハバノスで最も強いブランドの楽しみに翻弄される。レザー。クルミの皮。キノコ汁。

40分で喫了。
コロナは各ブランドの特性を知る上で一番わかりやすいビトラだが、現在では少なくなっている。
このシガーは新しいものも販売されているので、吸い比べるとさらにより良く理解が進むはずだ。

LABEL : Partagas 【Aged】