Hoyo de Monterrey Le Hoyo des Dieux '00

2022-09-14

デ・デューはオヨ・デ・モントレイのライン「ル・オヨ」のひとつ。
フランス語で「神々」を意味する。これは相当大きく出たものだ。
2014年に25本入りSLBが廃盤となり生産が終了になったが、それまではカホンと呼ばれる100本入り(1960年代に廃盤)、50CAB(2006年に廃盤)、5本入りペーパーパック(2006年に廃盤)の形でも販売されていた。また2005年以前の個体にはリングはつかない。

現行のル・オヨといえばリオ・セコ、サンファンと太いシガーだがこれはhabanos S.A.が昨今のスモーカーのニーズに合わせた流れだ。
デ・デューはRG42x155mm、ビトラ・デ・ガレラ:コロナス・グランデス(ビトラ・デ・サリダ:ロングコロナ)。シグロⅢや名作PunchスーパーセレクシオンNo.1と同じビトラになる。

箱を開け確認。香りはほとんど失われている。
コロラド・マデューロのラッパーは20年を超える時の流れで硬化し、伸縮性を失っている。
長い時間を経た葉巻は吸湿性を徐々に失っていく。だから温度・湿度の管理が難しい。

慎重にヘッドをカット。フットに火を灯すと、柔らかなウッドの芳香。
喫煙すると、ソフトにウッディー。甘みとビターが融合し、優しく香る。ライト。
乳酸菌飲料のようなニュアンスとコク。
そのような輪郭の丸いタッチからビターまで、非常に振幅が広い。
豊かなアロマと控えめながら立体感のある味わいにしばし唸る。


中盤はビターが強く出る。
オヨとは思えないほど力強く、個体自体の古さを感じさせない。
古民家。古い手紙の束。野太いウッド、欅。

終盤に来ると喫感がさらに強くなる。
ブローすると鼻に抜けるホワイトペッパーが鮮烈。カカオのようなニュアンスも。
一貫してドライで硬質なタッチだが、変化に富み軽快に喫煙できる。
間違いなくオヨなのだが、長い熟成を経るとどう変化するのか、という体験が非常に面白い。
60分で喫了。
繊細なル・オヨを楽しめて、さらに長い長い時間熟成させた個体。
フレッシュなシガーも、エイジドのシガーも両方楽しんでこそシガーだ。

LABEL : Hoyo de Monterrey 【Aged】