Por Larranaga Belicosos Extra 2008 Asia Pacifico
2023-01-11
アジアのエディシオン・レヒオナルがまだ少なかった頃、このERの登場に歓喜した覚えがある。
しかもララニャーガ初のピラミデだ。期待もひとしおだった。
ベリコソス・エクストラはポール・ララニャーガから25本入CABで7400箱がアジア・太平洋エリア限定で販売された。当然日本も含まれる。
サイズはRG52x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:カンパナス(ビトラ・デ・サリダ:ピラミデ)。Bolivarベリコソス・フィノスと同じビトラだ。
ちなみにヘッドが尖ったシガーで、長ければピラミデ、短ければベリコソと呼ばれる。だいたいのケースでは。
葉巻をチェックする。ラッパーはコロラド。表面は縮緬のように皺が寄っている。
ラッパー自体がバンチから乖離しているような感触だ。10年以上年を経た葉巻に、たまに見られる。
香りはウッドが色濃い。ヘッドはがっちりと形成されていて、キャップの見分けがつかない。
ヘッドをフラットカットし、フットに火を回す。
白樺の焚き火。
喫煙すると、ビターとウッドが炸裂した。
うま味の強い、干し椎茸に変化するウッドと、余韻程度の程よいアクセントのビター。
ほのかに感じる乳酸菌飲料のようなコク。ミディアムライト。
古い葉巻特有の質感、古民家のような、古い木造家屋と古い手紙束。
奥の方には甘みが隠れている。味わいの奥行きは深い。
中盤、甘さがさらにはっきりしてくる。これは砂糖の甘さ。
牧草と小麦感が太くなり、華やかさも増す。
華やかさはアロマでも高まり、ゴージャスな喫感にスモーカーは引きずり込まれる。
終盤は喫感が太くなる。
すべてのテイストが拡大し、ペッパー感が加わる。
とくにウッドの拡大は目を見張るものがあり、力強く根を広げ、味蕾をミシミシと締めつけ唾液がダダ漏れになる。
終局に向かっているのに、どこまでも変化していく。終わりがない。
60分で喫了。
一緒に時を刻んだ葉巻には思い出補正もかかることが多いが、その贔屓目を差し引いても素晴らしいシガーだ。
若いときに吸っても、エイジドになって吸っても、それぞれの良さがあるのがハバノスだ。
LABEL : Por Larranaga 【Aged】 【Edicion Regional】