Punch Super Selection No.1 '02

2015-06-03

 

 

 

 

リングなしは2005年まで。2009年にディスコンになってしまったというが、05~09の若いスーパーセレクシオンNo.1を見たことがない。一度見てみたいもんだ。

ちなみにキューバでは古い葉巻を珍重するという考えがないので、古いリングをわざわざ新しいものに巻き変えたり、ノーリングに新しいリングをつけたりする。観光客に「これニセモノじゃないの?だってこんなリング見たことないわ、Oh No!」とか言われるのが面倒くさいのかもしれない。
 
42×155、コロナス・グランデス(ロングコロナ)。
やや脂分を失っているが弾力がある。表面に触れると、葉脈が若干走っているがふくらみは感じられない、滑らかな肌触り。色はやや濃いクラロ。
香りは強い鞣革とタバコ葉。10年経っても飛んではいない。50CABのいいところだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
シザーで切れ目を入れてヘッドをカット。火をつけてみるとドローはかなり軽快。サイズの割りに煙量が豊かだ。
口の中いっぱいに広がる生アーモンドの皮。加えて、ごく薄く砂糖をまぶしたようなトーストを彷彿とさせる穏やかな甘み。いいパンチだ。わずかにま新しいおが屑を感じさせる。
葉巻自体の香りから想像するような荒々しさはない。ひたすら、まあるい。スーパーセレクシオンNo.1には、このまあるい甘みが常に背景にある。
 
中盤に差し掛かっても、この甘みは控えめに上顎奥に感じる。
ここでややウッディーさが立ってきて、甘みと溶け合う。旨いのでついついスパスパと吸ってしまいそうになるのをぐっとこらえる。が、難しい。黒みがちな灰のホールドは良好。
残り5cmで若干スパイシーなテイストが染み出してきた。流木の焚き火を連想させるような、雑味のない乾燥した樹が燃焼する。
最後まで柔らかい甘みは消えることがなかった。50分ほどで喫了。
兄弟であるスーパーセレクシオンNo.2はかなりヘビーでタンニンがぎゅっと歯茎に染み入るような強い葉巻なので、同じ名前を冠しているのが興味深い。どちらもかなりの年数の熟成に耐えられる、素晴らしい葉巻だと思う。

LABEL : Punch 【Aged】