Rafael Gonzalez Coronas de Lonsdales '23
2023-07-30
ラファエル・ゴンサレス、久々の新作はコロナス・デ・ロンズデール。
すでにリングデザインは刷新され、ボックスデザインのマイナーチェンジもハバノス内で進んでいる。心機一転、このブランドにも活力が注がれるのだろう。
サイズはRG48x127mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヘルモソスNo.4(ビトラ・デ・サリダ:コロナ・エクストラ)。ピカドレス、ファモソス、ショワスプレームなどと同じ、各ブランドでも人気の高いビトラだ。
10本入りSBNで提供される。以前も触れたが、葉巻はどんどん小分けされていく。
100本は50本に、50本は25本に、25本は10本に。理由は喫煙環境の変化であろう。
開封してチェックする。
質感は荒い。ラッパーはコロラド・マデューロで表面は節くれだっている。
まだらに模様が入った景色で、香りはウッドとレザー、ほのかに獣臭。
見た目ほどオイル分は感じない。
フラットカットしてフットに火をつける。
まぎれもなくRafael Gonzalezの芳香。白樺のようなスッキリめの香りが広がる。
喫煙すると、見た目に反して軽やかなウッド。
甘みもあり、それでいてスッキリとした喫感のウッドとレザーは爽快感すらある。
アメリカンコーヒー。全粒粉のビスケット。アーモンド。ライト。
青っぽさ、紙っぽさも感じ微妙な変化に飽きがこない。
アロマを感じやすく、ある程度太さもあり煙量は豊か。サイズも手頃で、今までこのブランドになかった穴を埋めるシガーだ(以前はコロナス・エクストラという秀逸なものがあったが、2010年に廃盤となっている)。
中盤はグラス(草)と植物系のうま味がぐっと伸びる。
芯にウッドを抱えた味わいは、腰が強いがあくまで軽く。しかし薄味というわけではなく、しっかりとした自己主張がある。未成熟の果実の青さ。
終盤、ウッドが太くなる。
力強さを増し、焚き火とほのかな魚介が交差する。
ブローするとほんのりフローラル。
じわりと現れるビターで、最後まで軽快なタッチが楽しめる。
50分で喫了。
地味なブランドというイメージを払拭するに充分な一本。
いずれ市場に多く出回ったとき、スモーカーの驚く顔が浮かぶ。
いぶし銀のラファゴンの復権を感じさせるシガーだ。
LABEL : Rafael Gonzalez