Bolivar Short Bolivar 2008 ER Asia Pacifico

2024-02-14

3度目のアジア限定シガーに選ばれたのはボリバーだった。
このショートボリバー、手頃なサイズで大人気を博し、値ごろ感も追い打ちをかけて、すぐに売り切れていった覚えがある。

サイズはRG52x110mm、ビトラ・デ・ガレラ:ペティ・エドムンド(ビトラ・デ・サリダ:ペティロブスト)。25本入りSLBが7400箱販売された。
ボリバー特有の強いタバコ香をまとい、ラッパーはコロラド。少々不格好なシルエットをしている。巻いた職人のクセだろうか。
表面はぬめるような光を帯び、かなりオイリーだったような痕跡を触れた指に残す。

ヘッドをフラットカットし、フットに火を回す。
着火すると、煙は淡い印象の白樺の焚き火。
喫煙する。ほのかにビターを帯びたレザー。コニャックのコク。
完全にピーカンナッツ。皮の風味も感じ取れるほど。太い味わいの輪郭に驚く。
煙のタッチ自体は濃いが、感触に粗さはなく非常にスムーズ。若干の古いレザー。甘みがあるがこれはウッド系の甘み、ナッツの甘さ。ストロング。

中盤は鼻を抜ける香りが心地よく、白粉が広がる。
香木が口腔に満ちて、脳が弛緩する。鰹節系の強烈なうま味が舌を焼き、無限に唾液が溢れ出る。変化に富み、複雑に融合したウッドやナッツやレザーが刻々と変化していく。

小気味良い味わいの変化を楽しんでいると終盤。ブローすると白粉が爆発し、紅茶のような味わいが広がる。
鰹節は枯れ感が加速して風味が増し、出汁を味わっているかのよう。
50分で喫了。

ストロングなブランドは熟成の伸びしろが違う。
パワフルなほど、長い熟成に耐えられ伸びる体力を秘めているというのが持論だ。
今回もそれを裏付ける結果で、とても満足できるシガーだった。
ハバノスへの驚きは尽きない。

LABEL : Bolivar 【Aged】 【Edicion Regional】