La Flor de Cano Mágicos 2020 ER España
2024-03-12
フォルデカノのエディシオン・レヒオナルは少ない。仕方がないといえども、少なければ見たくなる、欲しくなるのが情けだ。2018年にフォルデカノのERがふたつ発表されたときは、そのようなスモーカーたちは喜んだ(実際に登場するのはそれより後となったが)。
マヒコスはRG52x115mm、ビトラ・デ・ガレラ:マヒコス(ビトラ・デ・サリダ:ペティロブスト)。Cohibaマヒコス、Hoyo de Monterreyエピクール・デ・ルクセなどと同じビトラだ。
10本入SBNで、50,000箱がスペイン向けに生産された。
箱を開けるとラッパーはコロラド。あまり油っ気はなく、レザーとウッド花の香り。巻きは美しい。
白い特別なリングに「MAGICOS」とある、オリジナルリングだ。
スペインERのダブルリングも凛々しい。ぱっと見「ん、カサノバ?」となるが、カサノバより若干大きいのが特徴だ。
フットに火をつけると、杉の太い幹。
喫煙する。小気味良いウッド、白粉、花の蕾。
ほんのりキャラメルを感じ、またウッド。しっかりした味わいなのだが、それを追いかけようとするとぱっと先にいる。腰を据えて味わうと、すでに取り込まれている。軽妙な変化。
がっつり甘み、というタッチではなくウッドと完全に融合した、控えめな甘み。しかしそれは後を引き、コクを産み煙を吐いた後のアフターにこみ上げる。ミディアム。
中盤はウッドがどんどん大きくなる。序盤はあまりうま味を感じなかったが、どんどんキノコ系のタッチが膨らんでくる。
煮込んだ野菜のスープのようなうま味に、ウッド、ほんのりカカオとビター。
複雑だが軽めのタッチは変化に富み、スモーカーの胸を躍らせる。
終盤、レザーが立ってくる。
ブローするとツンと強烈なビターが鼻腔を通り、素晴らしいアクセントとなる。
煙のタッチはややハードになり、最後まで飽きさせない。
50分で喫了。
イタリアERのカサノバと比較すると、それぞれの個性がわかりやすく非常に面白い。
華美なリングに惹かれて喫煙し、そのものの品質の高さに触れ、また気づきを得る。
そういうのもいいんじゃないでしょうか。すでに美味いが、熟成も楽しみなシガー。
LABEL : La Flor de Cano 【Edicion Regional】